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部屋づくりは「モノと自分の調和」が大切なワケ エッセイスト塩谷舞が語るインテリアの探し方

東洋経済オンライン / 2024年8月19日 9時0分

都内にある、塩谷舞さんの自宅でインタビューを行った。夫との二人暮らしで、賃貸の家だそう(撮影:今井 康一)

おしゃれなインテリアに囲まれた、心地よい暮らし。多くの人がかなえたいライフスタイルだが、実際は妥協したり、散らかったりと理想通りにはいかないもの。部屋づくりで大切なのは「調和の中心に自分がいること」。そう語るのは、研ぎ澄まされた審美眼と、暮らしから社会を見つめる文章で注目を集める、エッセイストの塩谷舞さん。

今回は塩谷さんの住まいを訪ね、美しく心地よい空間づくりに対する考え方やモノ選びの基準、さらには欲しいモノを見つけ出すためのコツまで、詳しく話を聞いた。

「どういう光で部屋を包むか」が重要

――昨年にこちらに引っ越したと聞きましたが、この部屋を選んだ理由やどのように空間づくりをされたかお聞かせください。

【写真を見る】緑が見える大きな窓が印象的なリビングと書斎。インテリアはお気に入りのものを国内外から集めている

この部屋に最初に入ったとき、光の入り方がとても印象的で。ただ、床がクッションフロアで、照明は大きな蛍光灯。そうした点は好みではなかったのですが、窓とそこから入る光が美しく惹かれて、入居を決めました。

光の入り方は季節によってまるで違うので、それに合わせてインテリアも変えるのも楽しいですね。

どんな光の中で暮らすのか、というのはとても重要。入居してすぐに電気屋さんに連絡し、古くて大きな蛍光灯を取り外して、引っ掛けシーリング用のアダプタに取り替えていただきました。そしてやわらかい光のシーリングライトと、食卓をやさしく照らすペンダントライトを装着。

蛍光灯の明るすぎる光だと、集中力は高まりますが、家庭用の照明としては強すぎるし、家具や壁紙ものっぺりとして見えてしまう。 “どういう光で部屋を包むか”で部屋の印象はがらっと変わります。

テーブルを照らしているペンダントライトは無骨な質感が気に入って購入しました。「LIGHT YEARS」という福岡のセレクトショップのオリジナル商品なのですが、火山灰の軽石をくり抜いて作られたものです。

こういう直線的ではない有機的なものがあることで、空間に“揺らぎ”が出て、いい意味でクリーンすぎず落ち着くなと感じます。

好みの質感を求めて、海外から寄り寄せ

――カーテンはどのように選んだのでしょうか。

カーテンは部屋の印象を左右しますが、この部屋は窓がたくさんあるのでなおのこと。リネンのカーテンを選びたかったのですが、予算内のものを探すとほとんどが「リネン風ポリエステル」。

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