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妻に対して「仕事だからしょうがない」は時代遅れ 「互いへのリスペクト」が夫婦円満のポイント

東洋経済オンライン / 2024年8月19日 10時30分

「お疲れさま」のねぎらいの言葉ひとつで関係性が変わることも(イラスト:かとうとおる)

こんにちは。生きやすい人間関係を創る「メンタルアップマネージャⓇ」の大野萌子です。

パートナーの仕事内容や年収を見下したり、逆に卑屈になることもなく、お互いの仕事をリスペクトすることは、夫婦関係を円滑にするための大切なポイントです。

男性の場合、仕事を理由に家庭や子育てが二の次になったり、できることだけやればいいと思っている人もまだまだいます。しかし、相手にだけ家庭や子育てを押し付けたり、逆に自分だけが頑張らなくてはいけない状況は、パートナーへの不満につながります。また、「仕事があるから」「仕事だからしょうがない」と言えば許されるというのも、時代遅れな考え方といえます。夏休みを機会に、わが家にとっての仕事と家庭のバランスについて、夫婦できちんと話し合ってみるのはいかがでしょうか。

拙著『お父さんのための言いかえ図鑑:家族関係がすっきりポジティブに変わる』から、仕事にまつわる夫婦のコミュニケーションを一部抜粋・再編集してお伝えします。

仕事で疲れて帰ってきた夜、パート先の愚痴を妻から聞かされて

妻 パートの人手が足りなくて、すっごく忙しいの。もっと人を増やしてくれたらいいのに……。

夫 そんなに大変で嫌なら、やめればいいだろ。

NGワード
嫌なら、やめればいいだろ

言いかえてみよう
人手が足りなくて忙しいんだね

解決策より気持ちを受け止める

疲れて帰宅した早々、妻が仕事先の不満を語りだしたら、つい「そんなに嫌なら、やめればいいじゃないか」と言いそうになりますよね。しかし、そう言われると、妻としては話を強制終了された気分に。とくにこのような状況で「ああしろ、こうしろ」と指示するのは、アドバイスにすらならず、妻に不快な気持ちが残るだけです。

もう一度、この会話を振り返ってみましょう。そうすると、夫の言葉の裏には「今、疲れているからその話は聞きたくない」という本心が見え隠れします。つまり、ここでいちばん問題なのは、夫の「言葉と気持ちが一致していない」ことです。実は人は、自分の本当に言いたいことがわからないまま、言葉を発することが少なくありません。しかし、コミュニケーションの基本は、「自分の本心をしっかり伝える」ということ。まずはその点をしっかり認識しましょう。

そもそも妻は、夫に解決策を示してもらいたいわけではありません。大変な状況を聞いてもらいたい、共感して受け止めてほしい。それが妻の本心です。ですから、まずは「忙しくて大変なんだね」と、妻の気持ちを受け止めること。妻の話をしっかり聞いたあとに、「そんなに辛いのであれば、やめるのもありだと思うよ」とアドバイスをするのは、もちろんありです。

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