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30代で築50年1LDK購入・リノベした彼女の歩み 最初は「不安だった」が光の美しい部屋で即決

東洋経済オンライン / 2024年8月20日 11時0分

家には来客に備えて、アルコールやお茶などの飲み物を常備している(撮影:今井康一)

2023年の日本は、「ひとり暮らし」世帯が全体の34%を占めた。今後も増加が見込まれるひとりで暮らす人々に焦点を当てた連載「だから、ひとり暮らし」では、その住環境とライフスタイルを取材する。

第3回は東京・目黒の築50年のマンション(1LDK)を7年前に購入・リノベーションした女性に話を聞いた。

不動産購入を相談したら親が取り乱した

今村さんは40代を迎えたばかり。住まいを購入したときはまだ30代前半で、現在も勤務する不動産系ベンチャー企業に転職して間もない頃だった。

【写真】住まい購入の決め手になった「光の多い」部屋の様子

「最初は不動産購入について、そこまで覚悟を決めていたわけではないんです。

それで、離れて暮らす親に相談したら『築50年のマンションに数千万も払うなんて信じられない。しかもひとりで!?』と、取り乱してしまって。地震が来たときの耐震性の問題だとか、ひとりでローンを背負うことだとか、いろいろと心配されました。

私自身も不安はありました。それを乗り越えて購入に至ったのは、不動産関係の会社に勤めていて、周囲に若くして不動産を購入している人が多かったからですね」(今村さん 以下の発言すべて)

【写真】7年前に築50年のマンションを購入してリノベーション。センスのよさがあふれる1LDKの暮らしは、窓から差し込む光が印象的(19枚)

今村さんの勤めているツクルバは、中古・リノベーション住宅のプラットフォームサービス「cowcamo(カウカモ)」を軸とする企業。同僚には不動産のプロフェッショナルが多く、アドバイザーには事欠かなかった。

「『立地が素晴らしいから!』と、社内の営業の担当者に連れられてこの部屋を見に来たときは、完全に工事中の状態でした。内装が全部剝がされ、ガランとした箱の状態だったのですが、部屋に降り注ぐ光を見たときに、感動して即決したんです」

確かに光の美しい部屋だ。角部屋ゆえ、2方向から光が降り注ぐ。取材時は7月の午後遅い時間だったが、夕暮れ前の西日がキッチンのグラス類に反射して、まるで居心地のいいカフェやバーのような雰囲気だった。

「この部屋には、カーテンをつけていません。レールがもともとなかったから面倒だというのが主な理由なのですが(笑)、この光が気に入っているからというのもあって……。基本的にこの部屋は来客を迎えるための部屋で、生活感を出さないようにしているから、目隠しする必要も感じません」

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