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郵便局「デザイン入り消印」に描かれた高速道路 1万局の風景印を集めたマニア目線の楽しみ方

東洋経済オンライン / 2024年8月20日 17時0分

首都高神奈川3号狩場線の本線料金所と横浜ランドマークタワーの景色が描かれる横浜狩場郵便局の風景印

お盆休み期間の8月14日、横浜狩場郵便局(横浜市保土ケ谷区)に出向き、通常の消印とは異なる「風景印」という、周辺の風景が描かれたデザイン入りの消印を押してもらった。

【写真】高速道路マニアであり風景印マニアでもある筆者が集めた風景印たち

見てわかる通り、印影の真ん中に首都高神奈川3号狩場線の本線料金所が、大きく描かれているデザインだ。高速の料金所がメインに描かれた風景印はめずらしく、高速道路ファンの筆者はワクワクさせられる。

横浜狩場郵便局でこの風景印が使用され始めたのは、2022年10月。局員と少し話したところ、狩場というと高速道路のイメージが強いため、このデザインになったとのこと。

この絵柄と同じ景色が見られる場所を教えてもらい、そこからの眺望を写真に収めた。風景印ではかなり近くに描かれている横浜ランドマークタワーは、実際には「遠望」というほどの距離感だった。

全国の「ほぼ半数」の郵便局に設置

風景印は、郵便物に貼られた切手に対し、適正な料金が納められたことを確認するとともに、その切手が二度と使われないようにするためのスタンプである消印の一種。

日本中の郵便局のほぼ半数(1万1千余局)に設置され、だれでもお願いすれば押印してもらうことができる。

デザインは、郵便局が立地する地域の名所や旧跡、アピールしたいものなどが描かれており、旅の記念として集めているマニアも一定数いる。筆者は、小学校高学年のころから集め始め、かれこれ50年ほど風景印と付き合っている。

2007年には、これまで実際に足を運んで集めた風景印を紹介する、『郵便局を訪ねて1万局 東へ西へ「郵ちゃん」が行く』という書籍を光文社新書から刊行したこともある。

この風景印、現地に出向かなくても、郵便で押印をお願いすることができるが、筆者は自分の足で郵便局を実際に訪れないと集めた気がしないので、結果として日本中の郵便局をめぐることになった。

【写真】1万局を訪れた筆者の風景印の数々

郵便局は生活圏にもいくつもあるものだが、中には訪問にかなりの難行を求められるところもある。その最たるものが、富士山の山頂にある、その名も「富士山頂郵便局(富士宮市)である。

筆者は10年ほど前に富士登山を敢行したが、その主たる目的は富士山頂郵便局の風景印を“制覇すること”であった。

ほかにも、小笠原村の父島に小笠原郵便局、母島に母島簡易郵便局があり、片道24時間の船旅で小笠原諸島を訪れて両方の郵便局の足跡を印した。郵便局は、このように離島も含めた全国津々浦々にあるので、完全踏破しようとすると鉄道の“全線完乗”よりも難易度が高い。

高速道路が描かれる風景印

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