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209万円~ホンダ「WR-V」は誰が買っているのか? ユーザー像の違いを「ヴェゼル/ZR-V」と比較

東洋経済オンライン / 2024年8月21日 17時0分

「メーカー」「販売店や営業スタッフ」のスコアは、各車でほとんど変わらないから、ホンダやホンダカーズとの距離感や関わり方に大きな違いはなさそうである。

続いて「購入したクルマの気に入った点」を確認すると、「車両価格」について非常にはっきりとした結果が出た。

WR-V購入者の多くは、車両価格に満足している。車両本体価格が上がり続ける昨今において、ガソリン車しか用意がないとはいえ、Honda SENSINGを標準装備しながら200万円台前半である点は、やはり大きな魅力となっているようだ。

また、WR-Vは「室内の広さ」「荷室の広さ」の評価が、ヴェゼル、ZR-Vよりも高い。テレビCMでも豊富な積載力を訴求しているが、実際の満足も高いことがわかる。

一方で、「内装デザイン」「動力性能」「乗り心地」「静粛性」といった点の評価は低い。このあたりは車両価格と裏返しでもあり、“価格相応”といったところだろうか。

明確な差が出た「抱いているイメージ」

最後に、購入したクルマに対して各オーナーが「抱いているイメージ」を紹介する。

WR-Vのイメージとして強く想起されているのは、「カジュアル」「アウトドア・自然」「頑丈」だった。ヴェゼル、ZR-Vと比較してスクエアなボディデザインから、都市型よりもアウトドア型のSUVとして受け入れられていることが伝わってくる。

他方で「高級」「先進的」のスコアは、非常に低い。「高級」はそもそも目指していない車種であるので、中途半端に想起されるよりも、ホンダ内のSUVラインナップを考えた際に良いポジションを取れていると言えよう。「先進的」のスコアの低さは、装備の簡素さなどから抱かれているのかもしれない。

ここまでWR-Vについてヴェゼル、ZR-Vとの比較を通して分析を行ってきた。リアルなユーザーへのアンケートから、WR-Vは手の届きやすい価格帯かつ、既存のSUVラインナップ(ヴェゼル、ZR-V)と被らないイメージを獲得できていることがわかった。

インドから輸入してまで発売した、ホンダの狙い通りと見ることもできる。今後、いわゆる新車効果が落ち着き、需要が一巡していく中で、どのようなクルマとして日本市場で存在感を発揮するかを今後も追っていきたい。

【表】もう一度、各データを見直す

三浦 太郎:インテージ シニア・リサーチャー

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