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「朝昼夜0円サービス」愛知の喫茶チェーンの正体 パンやスイーツが無料で付く「カフェヨシノ」

東洋経済オンライン / 2024年8月22日 10時0分

カフェヨシノの吉野貴士社長(筆者撮影)

名古屋発の喫茶チェーンといえば、「コメダ珈琲店」があまりにも有名だが、名古屋は喫茶王国と呼ばれるだけに「コンパル」や「支留比亜(シルビア)珈琲店」、「珈琲屋 明楽時運(アラジン)」など多くの喫茶チェーンが軒を連ねている。どの店も愛知県とその近郊にしか出店していないため、地元以外の方はご存じないかもしれない。

【写真で見る】ドリンクを注文すると無料で付く「0円サービス」。17時から閉店までは、クリームぜんざいやミニカレーが0円でドリンクに付く

ドリンク注文でパンやスイーツが無料で付く

2011年に創業し、現在名古屋市内とその近郊に17店舗展開する「カフェヨシノ」もその一つである。先日、筆者が車で移動中に名古屋市中川区にある中島店の前を通りかかり、店へ入った。お昼時だったこともあり、ランチメニューを見ると、「ランチも0円サービスはじめました!」という一文が目に飛び込んできた。

ドリンク代のみでタマゴサラダまたはいちごホイップの「もちもち生こっペサンド」のいずれか1つが付くのだ。ランチとしてはボリュームが少ないのは否めないが、無料というのが嬉しい。14時までサービスを実施しているので、おやつとしても楽しめる。

ちなみに通常の(?)ランチは、名古屋の喫茶店の定番、「鉄板イタリアンスパゲティ」と「ヨシノカレー」、「ヨシノ・ザ・バーガー」など。いずれもドリンク代プラス600円で、「ヨシノブレンド珈琲」のレギュラーサイズ(180ml)は480円。ランチと合わせて1080円となり「コメダ珈琲店」のランチ「昼コメプレート」よりも安い。

【写真】夜はクリームぜんざいやミニカレーが0円、アフタヌーンサービスとしてドリンクに付くわらび餅とシフォンケーキ、テレビ局で情報番組を制作していた吉野貴士社長、東海発祥喫茶チェーン初となるドライブスルー、税込100円の「こどもーにんぐ」

その場でスマホを取り出して「カフェヨシノ」を検索してみると、モーニング(7時〜11時)やランチ(11時〜14時)のほか、アフタヌーン(14時〜17時)、ファイナル(17時〜22時)と開店から閉店までずっと「0円サービス」を実施しているのである。

そもそもドリンク代のみで何かしらのおまけが付くというのは、モーニングサービスと、一部の個人営業の店がランチ終了後に実施しているアフタヌーンサービスに限られていた。喫茶店において利益率の高いランチタイム以降の時間帯でも同様のサービスをしていては、いったいどこで儲けるというのだろうか。

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