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大企業ほど社長の「言葉が軽くなる」根本理由 「今の会社にとどまる」とヤバいかも・・・

東洋経済オンライン / 2024年8月22日 9時0分

しかも、20代、30代はゼロ。40代はわずか1人。つまり、若い世代の人が「食いっぱぐれる」ことは、日本においてはまず起こりえない。

おそらく、一人暮らしの高齢者が、突然、動けなくなったケースぐらいだろう。生活保護を申請することもできずに孤独死する──それぐらいしか、「食いっぱぐれる」なんていうケースは考えられない。

日本には会社があふれている

つまり、あなたが食いっぱぐれることはない。ならば、思い切って自由に仕事をやってみたほうが、人生、充実するんじゃないだろうか。

2)日本には法人が260万社以上ある。これは国税庁の数字である。つまり、会社なんてものは、この日本に掃いて捨てるほどあるのだ。

社員が10人以上の会社は約66万社、100人以上の会社は約6万社ある。もし、あなたがちょっと町に出たり、駅前の道を歩けば、次々と会社の看板を見つけることができるはずだ。そう。日本には会社があふれている。

「仕事にありつけない」なんていう事態は、職場や仕事を慎重に選びすぎているから起きることと言ってもいい。「独立のために経験を積む」ぐらいに考えれば、つなぎの仕事は得られるはずだ(実際、有効求人倍率はここ10年、1倍を超え続けている。つまり求職数を求人数が上回っている)。失業率という統計は、「人と仕事をうまく結びつけられていない結果の数値」ぐらいに思っていればいい。

それでも、上司や社長は、あなたに「会社をやめたら食いっぱぐれるぞ」と脅してくる。

なぜか。

それは、上司や社長こそ、あなたがいなくなると困ってしまう当の本人だからだ。

そう。彼らは仕事をしていない、あるいは会社の役に立っていない可能性がある。

最も仕事をしないのは、社長

例えば、あなたの会社の上司は、具体的にどんな仕事をしているだろうか。社長はどうか?

偉そうに指示をしているが、自分は何か中身のあることをしているのか、考えてみてほしい。

おそらく、仕事をしている上司や社長は、部下や社員から陰口を叩かれるようなことはほとんどないはずだ。

威張り散らしている上司は、総じて危険である。指示ばかり出して、会議で怒鳴り散らして、実は自分は何もしていないことが多い。経営陣から言いつけられたノルマを、下に押しつけているだけだ。

で、社長はどうなのか。

私は日経グループの記者になってから35年ほど「会社」を追い続けてきた。

もちろん、会社を牽引する「能力の高いトップ」はいる。だが、その数は極めて少ない。言わば「絶滅危惧種」である。

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