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大企業ほど社長の「言葉が軽くなる」根本理由 「今の会社にとどまる」とヤバいかも・・・

東洋経済オンライン / 2024年8月22日 9時0分

それは、例外的なケースではないのかもしれない。

「社長サークル」で散財

東南アジアの歓楽街に行くと、「シャチョーさん、一杯どう?」と店の呼び込みから声を掛けられることがしばしばある。

もちろん、営業トークでもある。日本の会社で一番エラい肩書きが「シャチョー」だから、そう言っておけば悪い気はしない。

だが、実際に歓楽街に社長が来ているのだと思う。経営者仲間や、部下、取引先を引き連れてやってきて、最後に支払いをして帰っていく。

だから、東南アジアの女の子たちは「シャチョー」こそが、カネを払うボスだと認識している。

それは「ニッポンの社長」の実態をよく捉えていると言える。

彼らは、つるんで夜の街に繰り出す。社長サークルとでも言おうか。そんな散財ができるのも、社員が稼いでいるカネを経費として使えるからだ。

だからして、こき使っている社員が去って行かれては困る。

「食いっぱぐれるぞ」とは、本来は自分に言うべき言葉なのである。

で、ここで、「会社とは何か」について考えてみたい。

そもそも、会社って必要なのだろうか?

この問いかけは、私が35年間にわたって会社取材を続ける中で、常に頭の中にこだましていたことである。

何のために会社があるのか、と。

「2人分」以上の成果があるか

私は、少なくとも、次の公式が当てはまらない職場はいらないと思っている。

1+1≧2

つまり、1人と1人が一緒に働いて、「2人分」以上の成果が出る、という意味だ。

もし、これが「2人分」に満たないのであれば、それぞれが別に働いたほうがいい。

これは、人数が増えていっても、同じ公式が成り立たなければならない。

で、あなたの会社はどうだろうか?

大企業、有名企業ほど、その存在意義が問われる。優秀な人材をかき集めているからだ。

要するに、世間体がいい職場ほど、危険が多い。

もし、あなたがそういう職場にいるとしたら、ぜひ、会社と仕事について考えてみてほしい。

金田 信一郎:作家・ジャーナリスト

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