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日本で人気のPixel、新機能は「英語のみ」のナゼ 新モデルは日本と海外で別の機能をアピール

東洋経済オンライン / 2024年8月22日 8時0分

グーグル・シニアバイスプレジデントのリック・オステルロー氏(筆者撮影)

グーグルのスマートフォン「Pixel」の新機種Pixel 9シリーズが発表になった。

【写真で見る】新しいPixel 9シリーズの端末や“英語の機能として”搭載される電話音声書き起こし機能「Call Notes」の画面など

Pixelは世界中で売られている製品だが、ここ数年は特に日本での人気が高い。そのため、発表と同時に多くの国内メディアにPixel 9のニュースがあふれた。

一方で、ちょっと気になる点もある。

9月13日(現地時間)の発表日、筆者はアメリカ・マウンテンビューにあるグーグル本社で発表イベント「Made by Google」を取材していた。その現場で見たのは、日本で報じられる姿とは違う部分が大きかったのだ。

そこには現在起きつつある「スマートフォンのパラダイム・シフト」に関わる事情が関わっている。

どういうことか? 現地取材から考えたことをまとめたい。

Pixel 9はカメラがさらに進化

Pixelに、どのようなイメージを抱いているだろうか?

「消しゴムマジックなどの、AIによる写真・動画処理がすごい」「グーグルが扱う安心感」というところではないかと思う。

写真・動画処理については今回も力が入っている。

特に面白いのは「一緒に写る(Add Me)」と呼ばれる機能だ。記念撮影時に自分が入れない、という場面はよくあるが、この機能では「後からうまくアングルや位置を合わせて撮影して合成する」ことで、後で見ても「自分だけ後で入って合成した」とは思えない写真が出来上がる。

また、上位モデルにあたる「Pixel 9 Pro」「Pixel 9 Pro XL」については、4Kで撮影した動画を8Kへと解像度アップすることも可能となった。

現地発表会でもそのことは大きくアピールされたのだが、発表会の主軸はそこではなかった。ここは日本で行われた製品アピールとは異なる点だ。

では、現地ではどの部分がアピールされたのか? それは「AIを使ったユーザーインターフェースの変化」だ。

グーグルが狙うスマホのパラダイム・シフト

グーグルでPixelやAndroidの事業を統括する、同社・シニアバイスプレジデントのリック・オステルロー氏は、アメリカで行われた発表後の記者向け説明会で次のように話した。

「私は25年間モバイルデバイス事業に関わっているが、現在はこの中でも大きなパラダイム・シフトの只中にいる」

彼の言うパラダイム・シフトの中核にあるのが、AIがもたらす進化である。

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