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「やる気ない人」動かす"ニンジン"のぶら下げ方 松丸亮吾は「1日3時間の勉強」で東大に進学

東洋経済オンライン / 2024年8月23日 16時0分

やる気のない人を「思い通りに動かす」方法を解説します(写真:miyuki ogura/PIXTA)

「人生」や「ビジネス」の問題にぶつかったとき、そこには、学校のテストの問題のように、1つの明確な答えは存在しないもの。そう語る作家の西沢泰生氏は、同時に、「明確な答えがない以上、たぶん、これが最良なのではないか?」という、自分なりの答えを導き出して対応するしかないとも語ります。

そんな「困難」の1つとして挙げられるのが「マネジメント」。ここでは、なかなか思うように動いてくれない人を上手にコントロールするためのヒントを、著名人の実際のエピソードを基にしながら、西沢氏が紹介します。

※本稿は、西沢氏の著書『一流は何を考えているのか その他大勢から抜きん出て、圧倒的な結果を生み出す「唯一無二の思考」』から、一部を抜粋・編集してお届けします。

「フォアボールの数を倍増」させた岡田監督のひと言

2023年。プロ野球で日本一となった阪神タイガース。

その勝利の大きな要因の1つだったのが、相手ピッチャーから選んだフォアボール(四球)の多さでした。

前年まではボール球を振って三振するバッターも多かったにもかかわらず、突然、フォアボールを選ぶ選手が増えた理由。それは、開幕の前日に岡田監督が選手に伝えたあるひと言だったのです。

問題:選手に四球を選ばせるため、岡田監督が伝えたのはどんなひと言だったでしょう?

ヒント:「今シーズンの目標はボール球を打たないことや」ですって? 違います。

答え:「フロントにかけ合って、今シーズンは、フォアボールはヒットと同等の査定ポイントにしてもらった」と伝えた。

岡田監督は、四球が相手投手に与えるダメージの大きさを重視していました。

そこで、フロントにかけ合って、「フォアボールはヒットを打ったのと同じ査定にする」ことを認めさせ、シーズンが開幕する前日の全体ミーティングで、選手たちにそれを告げたのです。

どんなにコーチから「ボール球に手を出すな」と言われても、「ヒットを打ってナンボ」と思っていたら、選手は自然とバットを振ってしまいます。しかし、四球がヒットと同等に評価されるというなら話は別。現金な話ですが、阪神の選手たちは、ガラリとボール球を見逃すようになったのです。

2位に11.5ゲーム差をつけて、ぶっちぎりの優勝

結果、タイガースは、相手ピッチャーから1シーズンで494個のフォアボールを獲得。他のセ・リーグ5球団の平均が364個ですから、その多さがわかります。四球でランナーが溜まることで、得点力も大きくアップしたというわけです。

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