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「歯垢を除去するだけ」動画"441万回表示"の驚き 投稿した歯科医師に「動画に込めた思い」を聞く

東洋経済オンライン / 2024年8月23日 8時0分

「それはシンプルに、“歯をきれいにし、余計な細菌を増やさないこと”につきます。そのためには歯科衛生士から正しい磨き方を教わって、それを実行することと、定期的にメンテナンスを受けることが必要です」と吉田さんは話す。

「我々歯科医や歯科衛生士によるメンテナンスは、多くても月に1~2度程度しかできません。毎日、歯を磨くのはご自身の仕事なので、“どこまで自力できれいにできるか”が分かれ目になってきます」(吉田さん)

「磨いているから」の落とし穴

問題は、もともと歯を磨く回数が少ない(歯磨きに対して意識が低い)人だけでなく、「自分は1日3回、磨いているから大丈夫!」と思っている人のなかに、実際は歯垢を落とせていない、要するに正しく磨けていない人がいるということだ。

「磨いている」のと「磨けている」のとでは意味がまったく違うと吉田さんは指摘する。

「歯垢を残さない磨き方をしたいのであれば、“鏡を見ながら磨く”ことをお勧めします。歯ブラシの毛先が歯と歯、歯と歯ぐきの間など、正しい場所に当たっているか確認できます。奥歯などで見えにくければ、片方の手でくちびるをめくると見やすいです」(吉田さん)

歯と歯(あるいは歯ぐき)の間に歯ブラシの毛先が挿入されていることを確かめたら、ここを起点に歯ブラシを動かしていく。歯ブラシは上の歯は上から下に、下の歯では下から上に、起点を中心に、歯と歯の間を毛束が通過するように、歯ブラシの柄を回転させる。

重点的に磨く箇所は3つ。歯と歯の間、歯と歯ぐきの間、歯をかみ合わせたときに当たる面の溝。つまり、「凹凸がある歯の凹の部分」だという。ここに歯ブラシの毛先が入っていなければならない。

「よく歯ブラシを力強く横にガシャガシャと動かしている人がいますが、力はまったく必要ありません」(吉田さん)

1日1回しっかり磨けばOK

歯ブラシは市販されている普通のものでよく、歯磨き粉は基本的には不要。必要に応じて歯間ブラシやフロスなどの歯間清掃具を使う。1日に1回、夜などに重点的に磨けば、あとの2回は簡単でもいいという。

加えて、個人の力だけで100%磨き切れる人はいないため、定期的にメンテナンスを行い、歯科衛生士に歯垢を除去してもらう必要がある。その際に、磨けていない歯をどう磨くかについて、指導を受けることも可能だ。

子どものころから学校や家庭で「食事のあとは歯を磨こう」と言われ続けてきたものの、なんとなく歯磨きをおざなりにしてきた人は多いのではないだろうか。

自分の歯をおろそかにし続けたときに起こるリスクを理解し、いま一度、正しい歯磨きを心がけたい。

井上 志津:ライター

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