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阪急電鉄「プライベース」乗りたくなる仕掛け ハイグレードの有料着席サービスが7月に開始

東洋経済オンライン / 2024年8月24日 7時30分

縦長の小窓に挟まれた中央に菱形の窓を備えた乗降扉。独特の外観を持って登場した PRiVACE(プライベース) は営業開始後さっそく支持を獲得したもよう (写真:久保田 敦)

鉄道ジャーナル社の協力を得て、『鉄道ジャーナル』2024年10月号「満を持して…ハイグレード座席サービス 阪急PRiVACE」を再構成した記事を掲載します。

鉄道ファン以外の関心も惹き付ける特別感

2024年7月21日、日曜日の営業開始から日の浅い平日、阪急電鉄大阪梅田駅の京都線のりば1号線に立った。頭端式ホームの付け根はPRiVACE(プライベース)の紹介が飾り付けられ、優雅な横断幕は宝塚線・神戸線のホームを含めて天井から吊り下げられている。中ほど4号車の場所に「乗車位置」と案内があり、上方に「座席指定サービス/空席状況」のディスプレイが設置されている。11時発、11時20分発、12時発とも残席わずかの△印が出ていた。

【写真】ゴールデンオリーブ色のモケットのリクライニングシートが3列配置で優雅に並ぶプライベースの車内

入手した指定席は11時発の京都河原町行き特急11010号の11A。スタートダッシュの時期だから平日日中と言えども席があるか心配になって2日前にネット予約を覗いてみると、案の定、頃合いの時間帯はかなりの席が埋まっており、1人掛け席の残1をなんとか押さえた。事前予約の多くは鉄道ファンと予測していたのだが、当日のそこに立つと、いかにも…の人がいないではないが、女性同士や熟年夫婦、夏休みも始まり小学生を連れた親子などと幅広い。物見高い関西ゆえか、阪急が送り出した特別感をもった座席指定車両は一般の関心も相当に惹き付けている。

この指定券購入は、各自スマホ等を使ってWebページから行うのを基本としている。発売開始は14日前。券売機や事務室での駅売りはない。今や主たる利用層は券売機などに立ち寄らないから、と割り切った。その場で空席があれば乗車列車のアテンダントからの購入もできるが、他の列車は押さえられない。もちろんWeb購入の場合の決済は、必然的にクレジットカード、それかPayPayになる。アテンダントからの購入は交通系ICカードか現金で対応する。

プライベース非連結の10時50分発特急が発車すると、その後すぐに京都河原町発の列車が到着、それが特急11010号となる。今回のプライベースは新形式車両2300系の登場と合わせたものだが、2300系でフル組成の編成はまだ1本だけで、他は既存形式9300系の中間にプライベース2350形を組み込んでいる。現れたのも9300系編成だった。

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