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かえって体力消耗?酷暑の食事•入浴の落とし穴 しばらく続く暑さを乗り切るための漢方の知恵

東洋経済オンライン / 2024年8月24日 9時0分

暑い時期の朝食は、お粥がおすすめです。『養生訓』でも「1日のどこか1食をお粥にすると、胃腸の負担が減り、調子が良くなる」と書かれています。梅干し入りのお粥は適度な塩分があるため、脱水予防にもなります。

朝食を見直せたら、昼食の摂り方も変えてみましょう。

リモートワークなどで自宅にいる方によく見られるのは、昼はパンや麺類で軽くすませ、夜はいろいろ作ってたくさん食べるというパターンです。

しかし、麺類やパンが中心のランチだと糖質が多く、昼食後は眠くだるくなるうえ、夕方ごろに血糖値が急激に下がるので、無性に甘いものが食べたくなってしまいます(これも夏太りにつながります)。

昼は、肉や魚を中心とした定食をしっかり食べて、夜は軽くすませます。昼食をしっかりとると夕方に空腹にならず、おやつを食べなくても夕食まで過ごせますし、万が一昼食を食べすぎても、夕食で調節することができます。

仕事などで夕食が遅くなる場合(具体的には夜8時以降)は、夕方に主食のおにぎりやサンドイッチなどを食べ、遅い時間の食事は汁物だけにする「分食」をするとよいでしょう。

夕食に食べすぎると、質の良い睡眠を得ることができません。寝ている間に食べたものの消化でエネルギーを使ってしまい、疲労物質や老廃物を処理することができないからです。

とにかく、寝るときに胃腸の中にどっさり食べたものが詰まっている状態を避け、すっきりした状態で就寝するのが望ましいです。

続いて、夏バテしない食べ方のポイントです。

まず、熱い食べ物を汗をかきながら食べるのを好む方がいますが、熱々のものは熱が体にこもるのでよくありません。反対に、冷たい飲食物も消化に負担がかかるので、おすすめできません。

一番よくないのは、熱いものと冷たいものを同時にとること。例えば「熱々のラーメンや辛いカレー+氷水などの飲み物」の組み合わせです。両方の刺激がダブルで胃腸に負担をかけてしまいます。なるべく体温に近い温度の飲食物を選びましょう。

「熱い湯で汗をかく」もおすすめできない

食事の次は、夏バテを防ぐ入浴法です。

『養生訓』では、過度な入浴によって汗が吹き出て、毛穴から気が漏れることを戒めています。まず見直したいのは、お湯の設定温度です。

夏でも冬と同じ設定温度で入っている方が多くて驚きますが、40〜42℃の熱い風呂に入っている方に話を聞くと、入浴後は汗が止まらず、必ず冷たい飲み物をとっています。

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