子育ては「大人もアップデート」する大チャンス 私たちは変化の目まぐるしい社会で生きている
東洋経済オンライン / 2024年8月25日 17時0分
教育の中身は、時代によって変わります。それは、社会が変わると、求められる教育の中身も変わっていくからです。
時代が変わっても「変わらないもの」
いっぽうで、変わらないものもあります。それは、子どもの人としての発達そのもの。
子どもが成長・発達していく段階は、時代や求められる力が変わっても、ずっと同じ。人間の体や心の成長にかかる時間が変わるわけではありません。
0〜10歳までの子どもの発達とは、体を使い、話を聞いて、自分で考え、話したことからものごとを理解します。そして同時に心を満たし、成長していきます。
急いで何かをやらせたからといって、一足先に大人になるとか、賢くなるといった「飛び級」みたいなことは起こらないのです。
だから、「教育の中身」と「子どもの成長・発達」、この2つを切り分けて考えることが大切。そうしないと、いつも情報に翻弄され、世の中の流行りの学びを子どもにさせようとしてしまいます。
そしてもう一つは、子どもの成長に合ったものを学ぶようにすること。せっかく子どもの将来によかれと思って始めたものも、時期が早すぎるためにあまり意味をなさないということもあります。
くり返しになりますが、大事にしたいのは「体感」と「会話」。0〜10歳までの時期は、そこに軸足を置いた子育てを心がけてくださいね。
大人はつい、自分が育った時代の感覚でものごとを見てしまいがち。
「私の時代は、勉強ができないと将来困るよと言われて、たくさん勉強した」「自分を出しすぎると、わがままな人に思われてしまう」など、育った時代の価値観が自分の判断基準や常識になっていたりします。
でも、時代は変わっています。もしかすると、みなさんが考える「子育ての正解」は、すでに古いのかもしれません。
だからこそ、親御さんたちも、いまの時代に合わせたアップデートが必要。変わらないといけないのは、じつは子どもではなく、私たち大人の方なのです。
あせらず、ゆっくりアップデートしていこう!
そう言うと、たいていの方は拒否反応を示します。
「私が変わるより、子どもが変わればいいのに……」と思ったり、これまで自分なりに積み重ねてきたものを否定されたように感じたり。
でも、私がお伝えしたいのはそんな大げさなことではないのです。
教育は社会の変化に応じて、その中身が変わっていきます。だけど、子どもの成長のステップ自体は、時代が変わっても変わることはありません。
ならば、これからの時代を歩んでいく小さな人たちが生きるために必要な力が何で、どう育んでいけばよいのか、毎日ちょっとずつ考えながら子育てをしてみませんか、ということ。
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