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年金暮らしを圧迫「避けては通れない」2つの出費 年を取ると「減る支出」と「増える支出」がある

東洋経済オンライン / 2024年8月25日 15時0分

お金を増やすことと同じくらい、出ていくお金を減らすことが大事だという(写真:Luce/PIXTA)

老後のお金が不安な人にとって、お金を増やすことも大事ですが、出ていくお金を減らすことも同じくらい大事です。生活費だけでなく、冠婚葬祭、そして賃貸に住む人の家賃など、悩みはつきません。

それでは具体的に支出を削減するにはどうすればいいのでしょうか。その方法を、社会保険労務士で人気YouTuberでもある「社労士みなみ」さんの著書『もらう×増やす×出費を減らす 年金最大化生活』より、一部抜粋、再編集してお届けします。

高齢になれば、自然と支出は減っていくもの

会社を辞めて、年金が収入の柱になると、当然のことながら現役時代と同等のお金は入ってこなくなります。入ってくるお金が大幅に減ったら、それまでと同じような生活はできないと思いますよね。

【図表】高齢者が受けられる2つの家賃補助

ただし、あまり過度に恐れるのも正しいとは言えません。

というのも、高齢になると収入も減るけど、支出も減るということが統計データ上、明らかになっているからです。

総務省の家計調査によると、現役世代である50代の頃と比較すると、65歳以降は6割ほどの出費に抑えられています。そして、年齢が上がるほど、出費が少なくなる傾向があります。

大きな理由として、子どもの教育費がかからなくなることが挙げられます。65歳だと、多くの場合、子どもは学校を卒業して社会に巣立っています。また、長い間払い続けていた住宅ローンを払い終えていることも、理由の1つとして挙げられます。

さらに、若い頃と比較して、自然と消費意欲が減退することも挙げられるかもしれません。

例えば、かつては服や靴など、ファッションにかなりのお金を使っていても、年齢を重ねると昔ほどは買わなくなった。適度に楽しむ程度になったという人もいるのではないでしょうか。

とはいえ、収入は減るわけですから、なんの対策もしないと生活費がカツカツということになりかねません。せっかくの第2の人生を楽しむには、無理をしない範囲で少しだけ余裕があるといいですよね。

そのためには、お金を増やすことも大切ですが、出ていくお金を減らすことで、結果的に自由になるお金が増えることも重要です。

「法事や冠婚葬祭」を仕切る立場になることも

退職すると社内外の人との付き合いが少なくなるため、現役の頃と比べると交際費は減ると考えられます。

一方で、増えてくるのが冠婚葬祭です。

あなたが、式を仕切らなければいけない立場になることもあるでしょう。最低限のマナーを守りながら、ムダな支出を減らす。これも、老後を安心して生活するために身につけておきたい知識です。

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