ビジネスシーンで「相手に印象を残す」装いのコツ 生地感でだらしなさを回避しつつ爽やかに演出
東洋経済オンライン / 2024年8月26日 9時0分
コーディネートにこだわりがあれば、ファッションスタイルは1つの個性として確立します。ただ、カラーもスタイルも「自分はこれでいく!」と、あまりにこだわってしまうとシーンにマッチしないタイミングもあるので、そこは柔軟に考えてほしいです。
ここで、印象管理を上手に取り入れている著名人を2人紹介しましょう。
1人は、元ソニーグループ社長の平井一夫氏でしょうか。「トップは見た目を意識せよ」と自ら有言実行してきた方です。社長時代は、自分自身を「信頼を左右する企業ブランドの体現」と考え、一糸乱れぬヘアスタイルと隙のない服装、言動に気を付けていたそうです。シーンに合わせてネクタイもこまめに変えていました。シニアアドバイザーである現在では、ウェーブがかったヘアスタイルと柔らかい色合いの装いで、余裕と柔軟性、穏やかなビッグキャパシティを感じさせます。
もう1人は、政治家ですがイタリアのメローニ首相を挙げたいと思います。男性優位の国で首相に就任し、先の欧州議会選でも大勝して存在感を発揮しています。
総選挙ではショッキングピンクなど派手な服装で言動に拍車をかける目立ち度合いでしたが、首相就任後はダークスーツを着用する男性陣に交じってシックでハイクオリティなアルマーニを着て、悪目立ちせず上手になじんでいます。
先日開催されたG7サミットでは議長国となり、淡いサーモンオレンジのパンツスーツでファッショナブルさを発揮。晩餐会では、ネイビーのロングドレスをエレガントに着用。ポジションに合わせた上手な七変化の装いは、彼女の政治力を確実にバックアップしていました。
吉村 ひかる:BEST GRADE代表取締役、国際イメージコンサルタント
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