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東海道新幹線ホーム「黄色い無人店舗」売れるのか カメラで購入商品を判別、出店場所にある狙い

東洋経済オンライン / 2024年8月27日 7時30分

店舗の上部に取り付けられた多数のカメラ。客が手に取った商品を読み取る(記者撮影)

人手不足解消への一手なのか――。

【写真を見る】東京駅の東海道新幹線ホームにある無人店舗「TOKYO BANANA express」、レジでは手に取った商品が自動でディスプレーに表示される仕組み

東京駅の東海道新幹線16・17番線ホーム9号車付近で「TOKYO BANANA express(東京ばな奈エクスプレス)」という無人店舗が営業している。

東京ばな奈(正式名称は『東京ばな奈「見ぃつけたっ」』)とはバナナカスタードをスポンジ生地で包んだバナナ型の菓子で、東京駅で人気のお土産である。バナナを思わせる黄色い店舗は新幹線ホームの中央にあたり、ほかのホームからでも目立つ存在だ。お盆明けのある平日の昼下がり、外国人観光客の一行がもの珍しそうに店舗の写真を撮影していた。

バーコード読み取りも不要

コロナ禍後、出張や旅行需要が回復基調にある。駅構内の売店では商品を買い求める客が列をなす。そんななか、JR東海グループのJR東海リテイリング・プラス(JRプラス)が4月18日にこの店舗をオープンした。販売アイテム数を絞り「見ぃつけたっ」のほか、「シュガーバターサンドの木」と『東京ばな奈「見ぃつけたっ」 ブリュレタルト』、計3種類の商品が売られている。

購入手順はいたって簡単。商品を手に取り、レジに行くとディスプレーに商品名や価格などの情報が表示されており、内容を確認して決済するだけだ。支払い方法はバーコード決済、交通系電子マネー、クレジットカードで、現金での決済はできない。お土産用に必須の紙袋はレジ横に置いてある。

コンビニやスーパーなどで採用されているセルフレジよりも一歩進んでおり、手軽かつ短時間で会計が終わる。セルフレジでは会計時に商品に付けられたバーコードをレジの機械に読み取らせる必要があるが、この店舗ではその手間がない。

その理由は、店舗上部に取り付けられた多数のカメラや棚に設置されたセンサーが、客が手に取った商品を判別しているからだ。商品を手に取ったが、買うのをやめて棚に戻すといった動きもカメラやセンサーがきちんと捕捉する。

商品支払いまでのプロセスがあまりに簡単なので戸惑う客もいるのではないか。こんな質問に対し、JRプラスの担当者は、「無人店舗のため、なかなかリサーチしづらい」と前置きしたうえで、「初めてご来店されるお客様が多いと思われる連休時期でも、とくにトラブルなくご利用いただいていた」と説明する。

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