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アキュラ「MDX」デカくて速い日本未導入車の衝撃 北米で販売するホンダフラッグシップSUV試乗

東洋経済オンライン / 2024年8月28日 8時20分

現行モデルはプラットフォームが刷新され、従来はマクファーソンストラットだったフロントサスペンションを、MDX史上初となるダブルウィッシュボーンに変更。リアも新設計のマルチリンクとして、乗り心地の良さとハイレベルなロードホールディング性能を追求している。

また、ギア比可変式のステアリングシステムには、新たにベルト駆動式の電動パワーステアリングを採用。瞬時に応答するパワーアシストにより、低速から高速まで自然な操舵フィーリングを実現していることも、ストロングポイントのひとつとして挙げられている。

今回は、そんなMDXの中でも、もっともスポーティな「タイプS」に試乗する機会を得た。ほかのグレードが3.5L V6自然吸気を搭載するのに対して、タイプSは3.0L V6ターボを搭載。最高出力は前者が290hp(約294ps)、後者が355hp(約360ps)と圧倒的な差がつけられている。トランスミッションは、いずれも10速ATだ。

乗って真っ先に感じたのは、見た目のイメージと相通じるソリッドで引き締まった乗り味。車両重量は4788ポンド(約2171kg)に達するが、そんなことを一切感じさせないほどエンジンはトルクフルで、欲しい加速感を瞬時に導き出してくれる。

タイプSには、オートレベリング機能付きのアダプティブエアサスペンションが標準装備されており、速度域や路面の状態を問わず、つねにフラットな姿勢をキープ。路面追従性が極めて高いので、はじめて乗ったドライバーでも自信を持って運転できるところが頼もしい。フロントブレーキもブレンボ製の4ポットキャリパーとφ363mmの大径ディスクで強化されているため、減速感やブレーキタッチに不足を感じることも一切なかった。

さまざまな乗り味が楽しめるモード設定

そして、おもしろいのはドライビングモードをNORMAL、SPORT、COMFORT、SNOW、INDIVIDUAL、LIFTなどから任意に変更できるIDS(インテグレーテッド・ダイナミクス・システム)の制御による「変わり幅」が大きいところ。オンロードでは主にNORMAL、SPORT、COMFORTを切り替えて使うことが多いが、各モードで如実にキャラクターが変わるため、走る状況や気分に応じて積極的にモード変更を楽しみたくなる。

とくにタイプSの場合は、Sport+というモードも追加され、スロットルレスポンスや変速制御、パワーステアリングのアシスト量、SH-AWDの応答性は極限までアグレッシブに変化。車高も自動で下げられ、おのずと目線も下がることから、否応なくやる気を刺激されてしまう。今回は交通量の多い街中やハイウェイだけでなく、ワインディングにも足を踏み入れてみたが、爽快この上ないコントローラブルな走りを堪能することができた。

豪華な内装やオーディオシステム

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