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アキュラ「MDX」デカくて速い日本未導入車の衝撃 北米で販売するホンダフラッグシップSUV試乗

東洋経済オンライン / 2024年8月28日 8時20分

刺激的という意味では、真っ赤なミラノレザーとステッチが張り巡らされたインテリアも、かなり印象的。試乗車はタイプSにアドバンスパッケージが追加された「タイプSアドバンス」という最上級グレードで、25個のスピーカーを備えたELS Studio 3Dシグネチャーエディション・プレミアムオーディオ、サラウンドビューカメラ、ヘッドアップディスプレイといった付加装備も充実していた。

いずれも12.3インチのデジタルメーターとセンターディスプレイが備わり、トゥルー・タッチパッド・インターフェースと呼ばれる専用コントローラーを装備。Amazon Alexaを使った音声コントロール機能、アキュラリンクと呼ばれるコネクティッドサービス、ワイヤレス接続のApple CarPlay/Android Autoなど、ひととおりの最新機能も網羅している印象だ。

セカンドシートはもちろん、サードシートも広く、大人が座っても十分なクリアランスが確保されている。ちなみにセカンドシートの中央席は独立して取りはずしが可能。自宅やガレージにはずしたシートの置き場所さえあれば、キャプテンシートとして使うこともできる。

今回の試乗では、カリフォルニア州内をあちこち動きまわり、走った距離は1055.8マイル(約1700km)に達した。平均燃費計の示した燃費は20.2mpgで、日本風に換算すると約8.58km/Lだ。とくに燃費を気遣った走りをした覚えはないが、期せずしてメーカー公表のEPA燃費コンバインドモードの19mpgより優秀な値を叩き出してしまった。

第一印象は「派手でデカい」と感じたMDXだったが、ありとあらゆるモノのスケールが日本よりひとまわり大きいアメリカの大地で乗り慣れてくると、むしろボディが引き締まったアスリートのような印象すら覚えるようになっていった。我ながら人間の主観とはこうも移ろいやすいものかと呆れてしまったが、MDXタイプSが数あるSUVの中でもとびきりスポーティで、ハンドリングが楽しいモデルであることは、確信を持って断言できる。

日本円換算で約1000万円の捉え方

最後となるが、試乗したタイプSアドバンスの車両本体価格は、現地価格で7万3800ドル。原稿執筆時のドル円レート(1ドル146円)で換算すると、1077万4800円だ。その費用をポンと出せる人にとっては、他人とカブらないクルマに乗ることにプライオリティを置く向きも多いと思う。

街でも山でも映えるアキュラMDXタイプSは、そんな要望にも応える穴場的なプレミアムSUVと言えるだろう。

小林秀雄:ライター

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