1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

みそ汁専門店は「おにぎり」に次ぐブームとなるか だしやみそ、具材を選択する「カスタムみそ汁」

東洋経済オンライン / 2024年8月28日 12時0分

「みそ汁や まり福」のみそ汁。5種類の旬の野菜がたっぷりと入る(筆者撮影)

ひと昔前、お茶や水を買う時代が来るとは思いもしなかった。それはコンビニのおにぎりも然り。とくにおにぎりは全国に専門店が続々とオープンしている。しかも、お米や海苔、具材にとことんこだわった高級志向の店は行列ができるほどの人気だ。裏を返せば、日本人の主食である米を使ったおにぎりが今や嗜好品になったといえるだろう。

【写真】郡上味噌とは、麦麹と大豆麹を使った岐阜県郡上市の地味噌で、豆と麦、それぞれの旨味と香りが楽しめる

だしやみそ、具材を選択できる「カスタムみそ汁」

おにぎり専門店の次は何が来るのかと考えていたら、名古屋市内にみそ汁専門店があるのを見つけた。2023年9月、名古屋市瑞穂区の瑞穂通沿いにオープンした「みそ汁や まり福」がそれだ。

いやいや、おにぎりはまだしも、みそ汁の専門店は商売として成り立つのだろうか。それが筆者の率直な感想だった。しかし、よく考えてみると、筆者はパンや麺類よりもご飯を好んで食べているものの、週に2、3回はパスタやうどんなどの麺類が食卓に並ぶ。

とくに成人した子どもたちが巣立ち、妻と2人の生活がはじまってからは、みそ汁もあまり作らなくなった。どうしても欲しいときは湯を注ぐだけのインスタントを使っている。おいしいみそ汁を味わったのはいつなのか覚えていない。専門店を謳うならば、さぞかしおいしいみそ汁が楽しめるのではと期待が膨らむ。もしかして、みそ汁専門店は需要があるのではないか。

まずは実際に店を訪ねてみることにした。カウンター席に座ると、店主の福田真理さんからオーダー表を手渡された。そこには、かつおとにぼしの2種類のだしや郡上味噌と信州味噌、麦味噌、赤味噌、手作り味噌(1日5食限定)の5種類のみそをはじめ、野菜の具材、トッピングをそれぞれ細かくカスタマイズできる「カスタムみそ汁」と、「お任せ」の2種類があった。

みそ汁は地域によって味付けがかなり違うため、だしやみそが選べるのはありがたい。筆者は、かつおだしと郡上味噌をみそ汁のベースにした。野菜の具材は週替りでAとBの2種類を用意。価格はいずれも550円。

「今週は、こまつ菜といんげん、パプリカ、とうもろこし、とうがんの5種類。これがAになります。Bは、みずなとえだまめ、ピーマン、トマト、ズッキーニのこちらも5種類です」と、福田さん。迷った挙げ句、Bを選択。

野菜の具材なし(300円)も可能だ。その際はトッピングであげやわかめ(各50円)やとうふ(100円)などの定番の具材を選択できるほか、厚切りベーコン(150円)やいわしつみれ、鶏つみれ、厚切り豚バラ(各200円)などの変わり種もある。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください