1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

「友達づくりは運」と考える人が孤独になる必然 大人が友達を作る「受け身でない」方法とは

東洋経済オンライン / 2024年8月29日 16時30分

友情は自然と湧いてくる―—宇宙のエネルギーがあなたに友達を授けてくれる—―ものだと思い込むのは、友達づくりの妨げとなります。そう思っていると、意図的に友達をつくろうとしなくなってしまうからです。

カナダのブランドン大学で心理学を教えるナンシー・E・ニューオール准教授は同僚らとともに、友達は努力でつくるものか、運でできるものか、どちらを信じているかによってどのような違いがあるのかを知るべく、高齢者を対象に調査を行いました。

友達づくりは運によると考えていた人は5年後、前より孤独になっていた一方で、友達づくりには努力が必要だと考えていた人は、そこまで孤独ではありませんでした。

理由は何だったのでしょうか? 努力が必要だと考える人は、友達や家族に会いに行ったり教会に行ったりなど社会的な活動を多くする傾向にありました。そしてこうした社会的な活動に関わることで、友達ができたのです。

どのように働きかけるかは、自分で選べる

友達をつくるには、自分から働きかけなければいけません。とはいえ嬉しいのは、どのように働きかけるかは、自分で選べるということです。

もしかしたら、都市型農業従事者の交流イベントや、サイクリング・クラブで8キロ自転車に乗るイベントは、あなたのスタイルではないかもしれません。単に人の集まりや交流イベントに参加するだけが、自分から働きかけることではありません。

内向的な人に向いている戦略に、旧友に連絡してみる方法があります。また、もっと仲よくなりたいなとずっと思っていた知り合いに連絡してみるのもいいでしょう。

このふたつは、特に私のお気に入りです。というのも、どんな人か精査が済んでいる相手であるうえ、知り合いならすでにしっかりとしたつながりがあるからです。

タラとミカは、職場で知り合った友達でした。出会ってからすぐにミカは仕事を辞めてしまったのですが、その後、インスタグラムでフォローし合いました。お互いのストーリーズにコメントし、ラポールを築いていたそんなとき、一緒にランチでもしようよ、とタラがミカを誘いました。

テクノロジーという緩衝材のおかげで、以前よりずっと楽に働きかけられるようになっています。

同僚をコーヒーに誘うのも、自分から働きかけることになります。一緒にいて楽しいけれど、職場以外では会ったことがない相手です。

ほかにも、草の根スポーツに参加する、習いごとを始める、自分が情熱を注げる何かしらの組織に関わる、などで友情を育める環境につねに自分の身を置く方法もあります。

ほとんどの人は、友達づくりには受け身のアプローチを取りがちですが、ニューオール准教授の研究によると、それを変えなければいけません。私が「堂々とした働きかけ」と呼ぶ姿勢でアプローチすることが必要になります。

マリサ・G・フランコ:心理学者、フレンドシップ専門家

松丸 さとみ:翻訳者・ライター

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください