1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

110カ所超の「遊園地」巡った"会社員夫婦"の幸せ 大人になっても楽しめるアトラクションの魅力

東洋経済オンライン / 2024年8月30日 12時0分

そんなmikkoさんと大学で出会い、お付き合いを始めたmilfordさん。遊園地の魅力を知るのにそれほど時間はかからなかった。

milfordさんが特に心惹かれたのは、奈良と大阪の県境にある生駒山上遊園地。ここには日本初のケーブルカーや、1929年の開園当初からある「飛行塔」がいまも現役で稼働している。飛行塔は戦時中、海軍航空隊の防空監視所として利用された歴史あるアトラクションだ。

「mikkoさんから生駒山上遊園地の飛行塔の話を聞いて、遊園地はいろんな観点で見るとこんなに楽しめるんだとわかり、私もどんどん遊園地を好きになっていきました」(milfordさん)

芸術性の高いメリーゴーランド

冒頭でも触れたように、mikkoさんは「遊園地は大人になってからが面白い」と力説する。なぜ大人も楽しめるのだろうか。

「子どものころはアトラクションしか目に入らないんですよ。でも、大人になると知識が増えて、遊園地にまつわる歴史や立地、遊具の芸術性や構造にも興味を持てるようになります。子どものころと違う、新しい観点で楽しめるようになるんです」(mikkoさん)

そう言って見せてくれたのが、2枚のメリーゴーランドの写真だ。

1枚目はルスツリゾート(北海道)にある2階建てメリーゴーランドである。

「これはドイツの木馬職人、ピーター・ペッツさんが制作したものなんです。同じ方が制作したメリーゴーランドをマイケル・ジャクソンさんも所有していました。色や模様、屋根の形、てっぺんについている飾りを見てみてください。大人も鑑賞したくなるような芸術性があると思いませんか?」(mikkoさん)

2枚目の写真は、としまえん(東京都・2020年閉園)のカルーセルエルドラド。ドイツの機械技師ヒューゴ・ハッセ氏が1907年に製作したメリーゴーランドで、アールヌーヴォー様式の装飾が目を引く。

「ヨーロッパ各地を巡回したあとアメリカに渡り、その後としまえんに買い取られて閉園まで稼働していました。いまは解体されて倉庫で大切に保管されているそうです」(mikkoさん)

メリーゴーランド一つとっても、これだけ個性的で、調べれば新しい発見がある。mikkoさんのいう「遊園地は大人になってからが面白い」の一端がわかった気がした。

「メリーゴーランドは当たり前に遊園地にあるものなので、私たちがその魅力に気づいたのも割と最近なんです。萌木の村(山梨県)のメリーゴーランドが大人の雰囲気で素敵だなと思ったのをきっかけに、各地のメリーゴーランドにも注目するようになりました。どのメリーゴーランドも個性的だったり、意外な歴史があったりして魅力的なんですよね」(milfordさん)

ミニトレインや屋内ライドにも夢中

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください