1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

「私なんて」と自己評価が低すぎる人に言いたい事 自分をほめられるようになるためのヒント

東洋経済オンライン / 2024年8月30日 15時0分

念のためにいうと、自分の好き嫌いやそのときの感情だけに集中すればいいというわけではありません。

今まで感情を置き去りにしがちだった謙遜さんが、自分の気持ちに意識を向けるのは大切ですが、同じくらい客観性も重要なのです。

ですから、物事を客観的にみるために、「感情」と「事実」を切り分けて考えましょう。

先ほどの例でいえば、まずは「私は今、この上司にイラついてるんだな」と自分の感情を認め、受け入れる。そして、「上司に叱られた」という事実を把握して、同じ事態に陥らないための改善策を考える。

このように、自分の気持ちに寄り添いながら、客観的に事実をみていってください。

「なんだかむずかしそう」と思うときは、「私は今、どんなものさしを使っているかな」と考えるだけで構いません。そうすれば、「いい・悪い」のものさしを手放し、自分の気持ちにフォーカスできるようになるでしょう。

他人ではなく、自分の「好き」を基準に選ぶ

次のヒントをお話しする前に、ひとつ質問です。

新しい洋服を買うとき、あなたはどんな基準で選んでいますか? 「SNSや雑誌で話題になっている服」や「一般受けしそうな服」を選んではいませんか?

もしそうだとしたら、この機会にその基準からは卒業しましょう。謙遜さんから脱却したければ、服選びの基準はひとつ。「自分の好きな服」です。

「なぜ、服選びと自分をほめることと関係があるの?」と不思議かもしれませんが、両者には深い関係があります。

自分が着る服なのに、流行りの服や万人受けする服を選んでいるとしたら、その背後には「人と比べて流行の先端にいっていたい」「人から評価されたい」「みんなと同じでなければいけない」「目立つのが怖い」という思いがあるのです。

それは、自己評価の基準が「他者との比較」や「他者からの評価」になっている、つまり「他人軸」で自分をみている証拠です。

もちろん、服選びはひとつの例にすぎません。なにかを選択する際に、謙遜さんは、自分の好みや希望よりも「人からどうみられるか」「人と比べてどうか」を基準にしがちな傾向があります。

しかし、そんな行動基準は、遅かれ早かれ行き詰まります。

価値観や美意識、判断基準は人それぞれ。時代や環境によっても、人の評価は変わってきます。結局、周囲を基準にして行動する限り、常に人の反応を気にしているわけですから、自己評価はどんどん下がっていきます。

だからなにかを選ぶときには、「自分自身」を基準にする。自分が好きな服を着て、食べたいものを食べ、自分が行きたい場所に行って、一緒にいたい人といることが大切なのです。

本当に自分が飲みたいもの、食べたいものを選ぶ

ちょっと想像してみてください。自分の好きな服を着て過ごす毎日は、とても心地いいと思いませんか?

そして、そんな選択ができる自分は最高だと思いませんか?

自分の好きな服がわからない人は、普段の飲み物や食事などで、本当に自分が飲みたいもの、食べたいものを選ぶことからはじめましょう。すると、「好き」を選ぶ感性が磨かれていきます。

無理のないところから「好き」を選んでいくと、自分を大切に思う気持ちがどんどん高まっていくはずです。

田中 遥:医療法人ベスリ会理事長・ベスリクリニック院長・心療内科医・産業医

加藤 紘織:保健師・看護師

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください