「脳トレ」より効果的、認知症を防ぐ簡単な習慣 いかに脳の機能をフル回転させるかがカギ
東洋経済オンライン / 2024年8月31日 16時0分
一見、何気ない会話でも、とてつもない高度な処理が脳内で行われています。だから脳の機能を保つには、人と話すことが大切なのです。
従来、脳細胞は加齢とともに減少する一方だと考えられていました。しかし、近年の研究で記憶をつかさどる海馬という部分に、神経細胞を新たに生み出す幹細胞が存在することがわかりました。つまり、脳をよく使うことで減った神経細胞を増やすことができるのです。
一度落ちた認知機能が大きく改善するかといったら疑問は残りますが、脳はまだまだ解明されていないことだらけの器官だけに期待も持てます。
実際に、その人のことをまったく忘れてしまった認知症の患者さんがある日、突然思い出してくれたという例もあります。過度な期待はできませんが、前向きに脳を鍛えることは大切だと思っています。
もし、人と話す機会がそうないという人ならば、老人ホームなどの施設に入るのも1つの手だと思います。
独居ではどうしてもコミュニケーションの機会は限られてしまいます。老人ホームなどの施設では、ほかの入居者やスタッフの方々とのコミュニケーションが自ずと生まれます。「認知機能と外出頻度には関係性がある」と言っている専門家も少なくありません。たまには「書を捨てよ、街へ出よ」の精神で、外出してはいかがでしょうか。
また、難聴や白内障が認知症の進行を速める可能性もあります。耳や目からの刺激が乏しくなるからです。補聴器をつけたり、白内障の手術を受けたりすることは、症状の進行を鈍化させる手立てになります。
散歩などの運動で脳に刺激を与えるのも有効ですし、個人的には部屋のお花を1週間に1回変えるなどして、視覚や嗅覚に刺激を与えるのもおすすめです。
新たな趣味を見つけるなんてとてもすてきなことですし、趣味の仲間ができれば、おしゃべりに花が咲き、脳はぐんと活性化するに違いありません。そんな仲間と旅行に出かけるなんて機会が増えれば、理想的ですね。
つまりは、人生を楽しむことが認知症予防にも寄与するということです。ぜひこれを忘れないでください。
医師の立場ですすめたい「認知機能改善食品」
さて、ここからは認知症を予防するための食事について紹介します。
ズバリ、おすすめの1つめは、納豆です。健康的な食事というテーマで必ずと言っていいほど出てくる食品ですね。
納豆にはナットウキナーゼという成分が含まれています。私たちはどこかにちょっとケガをしても、そのまま血が流れ続けることはなく、血が固まってくれます。これを凝固と言います。
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