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「脳トレ」より効果的、認知症を防ぐ簡単な習慣 いかに脳の機能をフル回転させるかがカギ

東洋経済オンライン / 2024年8月31日 16時0分

ただ、ずっと固まり続けていても血流を阻害するので、血液を溶かす作用が必要になってくるのです。これを線溶と言います。

例えば、脳の血管が傷ついて血が止まらなくなったら脳出血、血が凝固しやすくなったら脳梗塞になってしまうので、凝固と線溶のバランスが大事。まわりくどい話になってしまいましたが、そのバランスを整える働きがあるのがナットウキナーゼです。

認知症の種類の1つである血管性認知症は、脳出血や脳梗塞などによって神経細胞に酸素や栄養が行かなくなり、引き起こされます。

そうです、ナットウキナーゼによって凝固と線溶のバランスが整えられれば、脳出血や脳梗塞のリスクを抑えられ、ひいては血管性認知症の予防になるのです。

しかも、納豆には脳の神経細胞を健康に保つ働きがあるポリアミンという成分も含まれていますから、血管性に限らず広い意味での認知症の予防に最適な食品です。ぜひ食べるように心がけてみてください(ただし、現在血液をサラサラにするお薬、いわゆるワーファリンなどのお薬を服用している方は、かかりつけの医師に必ずご相談ください)。

「大地や海の恵み」が脳を守ってくれる

2つめにおすすめしたいのは、抗酸化物質が豊富なほうれん草やブロッコリー、かぼちゃ、ピーマン、パプリカ、トマトなどの緑黄色野菜です。

米国神経学会(AAN)の論文によれば、血液中の抗酸化物質(ルテイン、ゼアキサンチン、β-クリプトキサンチン)が高いと認知症のリスクが低いとされています。

この抗酸化物質が豊富に含まれているのが緑黄色野菜です。

3つめは、昆布やワカメなどの海藻類です。腸内環境が整うと脳の神経細胞を壊す化学物質がつくられるのを抑制し、認知症のリスクを抑えられるという研究報告があります。

大地や海の恵みがあなたの脳を守ってくれる。積極的に食べて元気な脳を保ちましょう。

橋本 将吉:内科・総合診療医

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