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「3浪で公立大合格」ようやく気づいた学ぶ楽しさ 進学先の大学に合わず、再度受験を決意した

東洋経済オンライン / 2024年9月1日 8時0分

さらに私立は早稲田・東京理科・明治などたくさん受けたものの、センター利用で合格した中堅私大以外は全滅でした。

「3年生の夏に、『米村くんは(成績的に)明治以上の大学を受ければいいよ』と先生に言われたのですが、ダメでした。(センター試験も)鎌倉学園生としては下のほうで、伸び悩んでしまいました」

合格した大学はあったものの、米村さんは浪人を決断します。その理由は、「最低でもMARCH以上に行かないとダメだと思ったから」でした。

「うちの学校では、MARCHには行けるだろうという空気はあったのです。だから、自分が受かった中堅私大では行く意味がないと思い込んでしまい、そこに行く自分を受け入れられませんでした」

「今では合格をいただいた大学には本当に申し訳なく思っていますが」という前置きのうえで、当時の悔しさを語ってくれた米村さん。

しかし、どうして十分な勉強量を確保していたにもかかわらず、高校3年生になってから成績が伸び悩んでしまったのでしょうか。

話を掘り下げて聞いてみると、どうやら「暗記偏重の勉強」が大きな原因であったようです。

「参考書の記述を見てわからないことがあったら、わからないまま暗記をして済ませていたんです。理解するまで考えたり、ほかの文献を参考にするという習慣がありませんでした。高3の9月ごろまでまったく偏差値が変わらず、自分より下の成績だったはずの人たちにどんどん抜かされたことで、ようやく自分の勉強法がおかしいと感じました」

休むことなく勉強したが、まさかの全滅

しっかり理解することの重要性を現役の受験で学んだ彼は、駿台藤沢校に通って1浪目の生活を送ります。

朝8時半の授業開始に間に合うように予備校に行って、17時まで授業を受け、21時まで自習室でひたすら勉強する1年を過ごしました。

その結果、この当時志望していた東北大学の判定ではD~C判定が出るようになりました。センター試験も、前年度より点数を100点ほど上げて75%。「今年こそ受かる!」と思い各大学に出願します。

「1年間まったく雑談をすることなく、昼休みも国語の参考書を読む生活でした。1日11時間くらいは勉強していましたね。だからセンター試験の結果を見て、東北大は厳しいけど、自分の能力にしてはよく頑張れたと思ったんです。それで前期は北海道大学、後期は金沢大学に出願し、私立大学は一般が明治、東京理科、センター利用は法政、明治、東京理科、青山学院に出しました。何校かは受かるだろうと思っていました」

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