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フジテレビを辞め田中大貴アナが起業したワケ プロ野球などの実況中継しつつ会社を経営

東洋経済オンライン / 2024年9月1日 9時0分

・パソナグループとの取り組みで、“アスリート社員”という制度を作り選手らのセカンドキャリアに関するサポート業務を行う。

・SOYOKAZEと介護事業×スポーツのコラボレーションを企画、推進。独立リーグやBリーグの選手、元大相撲力士がデイサービスなどで介護サポート。

・コメダ珈琲と企業ブランディングやフードロス対策、地方創生、スポーツ振興プロジェクトを展開。

・HITOMIOテクノロジーズ(ReCORE鍼灸接骨院)と各スポーツチームとのアライアンスを組み、チームトレーナーを輩出するプロジェクトを実施。

・ジャパンアセットマネジメントとアスリートの資産管理、資産運用サービス「アスマネ」を実施。さらにアスリートのキャリアプランニングも展開。

・不動産仲介スタートアップのTERASSと提携し、新規顧客の開拓、アスリートの資産管理、ブランディング。

・NewsedTech社、TREASURY社らの取締役に就任し、自ら担当役員としてスポーツを起用したアライアンスビジネス、スポンサービジネス、収益化プロジェクトに取り組む。

ざっと資料を見ても田中氏、インフライトの立ち位置は、それぞれ異なっているように見える。そこに共通するものはあるのか?

「わかりやすく言えば、『一般企業が抱えているタスク、課題と、アスリート、スポーツの世界が抱えているリスクをうまくつなぎ合わせると“喜び”が生まれる』ということですね。

例えば、アスリートが競技を続けるうえでどれくらい費用が必要で、一方、企業はどんな人材を求めているか、窓口がどこでどういう関わり方をしたら、両方がウィンウィンになるか。そういう課題について、アイデアやソリューションの方法論を持っています」

田中氏は必要に応じて、企業の社外取締役に就任し、事業計画を経営陣や株主に説明することもあるという。

筆者はサラリーマン時代に企業の経営計画発表会などによく出たが、田中氏のような偉丈夫が朗々たる美声で理路整然と事業計画を発表すれば、それだけで事業の実現可能性は上がるだろう。そのうえ、アスリートの「機微」を熟知し、企業に対してどこにメリットがあるかを提示できる。スポーツアナとしての経験がそのままビジネスに活きている。

どれだけ忙しくても実況中継は「外せない」

田中氏の会社は10人のスタッフを抱えている。田中氏が出ていかなければビジネスは進まないと思うが、その傍らで毎日のように「プロ野球の実況中継」をしていていいのだろうか?

そう言うと田中氏は大きく目を見開いて、「どれだけ忙しくなっても、この仕事(実況中継)だけは、外せない。今、この現場にある臨場感、感動があるから僕はやっていける。その熱い思いをスポーツビジネスに落とし込めると思う」と一気に話した。

「ビジネスライク」という言葉があるが、インフライト代表田中大貴は「スポーツライクなビジネスマン」ということになろうか。今後の活躍に期待したい。

広尾 晃:ライター

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