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「映えるビジネス文書」を作るフォント選びのコツ 「文字の太さ」や「体裁」「配色」にも気配りを

東洋経済オンライン / 2024年9月2日 9時0分

お薦めのゴシック体は「メイリオ」です。スクリーン上で美しく表示できること、横組や英文との組合せに適していることをコンセプトに開発されました。1文字が大きく表現されており、まさに「明瞭」がその名の由来です。

加えて、レギュラーとボールド(太字)のコントラストが大きい点も魅力であり、迷ったらメイリオを選べば間違いないでしょう。

また、明朝体とゴシック体を組み合わせる場合、「游明朝」なら「游ゴシック」、「ヒラギノ明朝」なら「ヒラギノ角ゴシック」を使用するのが無難です。ごく普通なだけに使い勝手のよいフォントです。

(2)英文フォント

英文フォントは「セリフ体」と「サンセリフ体」の2つに大別できます(図表1B)。

「セリフ」は文字の線の端にある爪状の飾りを指し、セリフを有するのがセリフ体、セリフがないのがサンセリフ体です(「サン」は「〜がない」の意)。この飾りによって視線が誘導されるためセリフ体は可読性が高く、より単純であるサンセリフ体は可視性が高いと言えます。

「Garamond」はAppleやAdobeのロゴにも使用

*お薦めの英文フォント

セリフ体の代表格といえば、「Garamond」です。堂々としたたたずまいから、企業のロゴマークとして人気で、AppleやAdobeも使用しています。

イギリスのタイムズ紙が新聞用書体として開発した「Times New Roman」は、小さくても読みやすいように配慮されており、論文などでよく使用されています。

サンセリフ体では、「Segoe UI」が最もお薦めです。特筆すべき点は、和文と英文を併用してもフォントのサイズ差が小さく、メイリオとの相性が抜群です。和文をメイリオ、英文をSegoe UIに設定してスライドマスター(スライドを一括編集できるPowerPointの機能)に登録しておくと便利です。

また、デザイナーの支持を集めるサンセリフ体に「Helvetica」があります。シンプルながら説得力に富む力強さが持ち味で、出版・広告業界では必要不可欠なフォントとされています。なお、Helveticaを使用できない場合は、「Arial」が代替になります。

(3)その他の注意事項

ボールドは本文として紙面いっぱいに広げると、可読性が損なわれるため、多用は禁物です。

イタリック、ポップ体やデザイン書体など個性的なフォントも、長文での可読性が非常に低く、読者を混乱させます。アイキャッチ程度にとどめましょう。

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