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「映えるビジネス文書」を作るフォント選びのコツ 「文字の太さ」や「体裁」「配色」にも気配りを

東洋経済オンライン / 2024年9月2日 9時0分

なお、和文フォントの多くはアルファベットが等幅となり、見た目が崩れます。原則、英文は英文フォントを使用します。

英数字は「すべて半角」や「原則半角(1文字の場合のみ全角)」といった表記のルールを決めて、それを厳守しましょう。無秩序に全角と半角が混ざっていると、不ぞろいが目立ち、資料の完成度が低下します(図表2)。

ビジネス文書の色使いは「引き算」を意識して

●ビジネス文書の配色のルール

(1)使用する色は3つまで

色も情報の1つであり、不要な情報が多いと、それだけでわかりにくい資料になります。コツは引き算です(図表3)。

(2)色の割合と役割

3つの色は、ベースカラー:70%、メインカラー:25%、アクセントカラー:5%の割合で配分すると、全体としてのまとまりがよくなります。色数を増やしたい場合は、グラデーションを用いて濃淡をつけましょう。

ベースカラーとは、資料の背景色に使用する色です。特別な理由がなければ、白を使用します。

メインカラーとは、見出しや主張したい内容など、資料の要所に使用する色です。商品のイメージカラーやターゲット層が好みそうな色、コーポレートカラーが理想です。原色は目がチカチカするので避けてください。

アクセントカラーとは、特に注目すべき内容や、注意書きなどに使用する色です。少ない面積でも目立つ色を選びましょう。赤系の色やメインカラーの補色を使用すると、鮮やかになります。

「パワポ」と「ワード」で異なるフォントの使い方

●目的別のフォントの使い方

(1)PowerPoint(スライド、ポスター、チラシなど)

一般に、スライドなどは要点を端的に説明します。短めの文章が想定され、可読性よりも可視性が求められるため、ゴシック体のみで問題ありません。

①サイズ

目安としては、タイトル:24〜36 pt、本文:12〜20 pt、キャプション(画像や図版の説明文):8〜10 ptです。

通常、手元に配布する資料に比べ、プロジェクターで投影する資料では、サイズを大きくします。

文字サイズは「ジャンプ率」を高めて強弱をつけてください。

ジャンプ率とは、本文の文字サイズに対するタイトルや見出しの文字サイズの比率のことです。ジャンプ率が低いと落ち着いた印象に、高いと躍動感のある印象になります。ジャンプ率は、1.5〜2.0倍が目安です。

②文字組み

行間や字間、サイズを調整して、文字が読みやすくなるように整えます。行間が詰まり過ぎていると読みにくいため、文字サイズに対して1.2〜1.5倍程度の余白を取りましょう。

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