親友ができない男性が囚われる「男らしさ」の呪縛 男友達の「悩み」をあなたは知っていますか?
東洋経済オンライン / 2024年9月3日 15時0分
「僕は知性に訴えるポイントを並べているけど、でもそれは事実じゃないと思う」とダックスは言います。私たちがムキになって議論するほとんどは、理論ではなく、その下に湧き上がるもろい感情を避けるために、支配的でいようとする衝動であることが多いのです。ダックスはもろさを通じてこそ、心から求めていた本当のニーズを満たし、妻との関係を癒せたのでした。
もろさを見せることは、男性にはバカにされるというリスクが伴う
とはいえ、男性にとって諸刃の剣となるのは、支配性が男性の人間関係を損なう可能性がある一方で、もろさを見せてもやはり、人間関係を損なう可能性があるという点です。もろさを受け入れることは、とりわけほかの男性に対しての場合、リスクが伴います。
2013年の研究では、もろさを見せる男性について、男性は好ましくないと判断しました(女性はそうは受け取りませんでした)。ニューヨーク州立大学バッファロー校の社会福祉学の教授であり、黒人の男らしさを研究しているクリストファー・セント・ヴィル教授は、こう話します。
「男性は、ほかの男性に目を光らせています。だからもろさを内に閉じ込めてしまうのです。いったんほかの男性の弱さを見つけると、そこを狙います。その人を物笑いの種にし、からかい、いじめるのです」
ワシントン・ポスト紙の記事「No Game Days. No Bars. The Pandemic Is Forcing Some Men to Realize They Need Deeper Friendships」(試合もない。バーもない。パンデミックで一部男性が気づかされた、深い友情の必要性)に登場した男性、マニー・アルゲタもまた、悩みは男友達にバカにされる、という決めつけに異論を唱えます。
マニーはそれまで、男友達とは主にバーに行ったり、スポーツ観戦したりといった、浅い友情でつながっていました。しかしコロナ禍や恋人との別れを経験し、セラピーを受けたマニーはついに、男友達に悩みを打ち明けました。
こき下ろされるかと思っていましたが、どんな別れだったか、その後どんな気分か、など友達は質問してくれました。
マニーの経験は、男性がもろさをさらけ出せる場所は存在するものの、そこを見つけるにはリスクが伴うことを物語っています。もろくいられるような友情がほしいと考える男性は、恐らく自分からもろさを見せていく必要があるでしょう。
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