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40代にとって「ぼっち」は全然ネガティブではない 「孤独」ではなく「単独」を楽しめるのが大人

東洋経済オンライン / 2024年9月4日 17時0分

今は若者の間でも大変に流行っているようで、2021年には「ととのう」が新語・流行語大賞にノミネートされています。最近ではサウナ漫画から派生した「サ道」という言葉も浸透しているようです。単独の時間で心を整えるという意味では、このサウナという空間もいいものでしょう。

40歳が近づいたら孤独を楽しめる大人になろうということです。1人の時間を楽しめる人は、喜びを自分で生み出せる人です。そもそも、孤独でいること自体が寂しいのではなく、「孤独感」が人の心を寂しくさせるのです。川辺で、1人で読書をすることは、別にネガティブなことでも、気の毒なことでもありません。

「孤独」ではなく「単独」を楽しめるのが大人

知り合いの編集者で、ある町で10年ほど田舎暮らしをした人がいるのですが、1人でお店などにいると必ず「あれ、1人でどうしたの」「誰かを誘いなよ」「1人じゃ寂しいじゃん」と言われてしまい、暮らし心地はよかったものの、それだけは最後まで困ってしまったと言っていました。

東京では1人でお店に入り、食事をすることは普通でしたし、お酒を飲むときも立ち飲み屋などで静かに自分の時間を過ごすのが常だったそうですが、その地域では1人で喫茶店でご飯を食べたり、1人で映画を見たりする文化がほぼ無かったのだそうです。

そのたびに「いや、別に寂しくはないんだけどね……(笑)」と返していたそうですが、いつしか町民からは「彼はいつも1人でいる人」とカテゴライズされていたといいます。

その町に住んだ10年あまりで「1人で寂しそう」と何十回言われたかわからないとのことでした。とはいえ、その町も住む人も今も大好きだそうで、仕事の都合で東京へ戻ったものの、今もほぼ毎年そこへ足を運んでいるとのこと。良いか悪いかではなく、文化と習慣が違ったということなのでしょう。

もし、その町の方に彼の心情を伝えるのならば、「孤独」を「単独」と置き換えてみると、ある程度は理解してもらえるのかもしれません。

どこへいくのも友達とつるんで行動するのではなく、40歳にもなったら基本は単独で行動をし、1人でいる時間を楽しめるのが大人というものです。一般にブレない自分を持っているという人は単独でいることがストレスになりませんし、むしろ楽しむことができます。

誰かとの繋がりがないと社会と関われない人は、依存と同じで自己肯定感をすり減らしていくことになりがちです。自分だけの軸で生きられないため、他者からの評価も必要以上に気にしてしまいます。

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