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60〜70歳までの「資産形成期」に何に投資するか まずは60歳までに500万円の投資資産を作る

東洋経済オンライン / 2024年9月4日 7時0分

運用利回りと言われても、どの金融商品に投資をすると、どのくらいの運用利回りが得られるのかイメージがわきにくいかもしれません。

IMFが半年に1度発表している「世界経済見通し(World Economic Outlook)」(2024年4月)によると、リーマンショックのあった2009年やコロナショックのあった2020年などは一時的に成長が鈍化していますが、それ以外の年を見ると、世界経済はおおむね年3~4%程度ずつ経済成長しています。

フランスの経済学者トマ・ピケティ氏は著書『21世紀の資本』の中で過去200年以上のデータ分析の結果「r(投資のリターン)>g(経済成長率)」という不等式が成り立つことを発表しました。

つまり、全世界に投資することで少なくとも年3~4%を超えて、投資のリターンが得られることを示したわけです。もちろん、過去データの研究なので、将来も必ずこうなるという保証はありませんが、全世界に投資することで少なくとも年3~4%を超えて、投資のリターンが得られる可能性はきわめて高いといえます。

60代は何に投資する?

では、60歳から70歳までの資産形成期に何に投資するか、そしてどの程度お金が増えるのか、先の図表2、図表3で紹介したシミュレーションの考え方を利用して、2つの運用例を紹介しましょう。

【前提条件】
・60歳時点で500万円の資産をすべて投資信託・株のいずれかで複利運用
・70歳までの10年間、500万円の運用とは別に、毎月3万円ずつ積み立て投資を行う
・新NISAを利用(運用益非課税)
・投資先はリスク許容度に合わせて3種類想定。目標利回りは3%・5%

【リスクを抑えて堅実に増やしたい人向け】目標利回り:年3%

バランスファンド(4資産均等)
・「ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)」(100%)→ [ポートフォリオ例①]

リスクを抑えて堅実に増やしていきたいならば、国内外の株と債券に25%ずつ分散投資する「ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)」1本に絞るのがシンプルで簡単です。資産配分は株と債券がそれぞれ50%ずつで、地域配分は国内と先進国の比率も50%ずつ。500万円の一括投資+月3万円の積立投資で利回りが年3%だった場合、資産合計は1091万円となります。

なお、ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)の運用がスタートした2015年8月から同商品に毎月3万円ずつ積立投資していたら、元本の312万円が約465万円になっていた計算です(2024年3月末時点)。将来も同様にお金が増えるとは限りませんが、ひとつのシミュレーションとして参考になるでしょう。

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