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「折りたたみケータイ」再注目の流れが日本にも? アメリカで注目を集めるシンプル携帯が上陸

東洋経済オンライン / 2024年9月4日 13時0分

全体として、この製品は通話とSMSを中心とした必要最小限の機能を求めるユーザーに適しているといえる。1万9800円という販売価格からも、通話専用の2台目端末として、受け入れられる余地はありそうだ。

日本ではデジタルデトックスのニーズは見えず

アメリカの若者の間で注目を集めるダムフォンに対し、日本での需要は別のところにありそうだ。IDC Japanのマーケットアナリスト、井辺将史氏は「基本的に日本ではこれまでもコンシューマー向けにシンプルなスマートフォン(ガラスマなども含む)の需要はありますが、そのほとんどは高齢者向けです」と指摘している。

井辺氏はまた「高齢者向けのマーケットが大きいので、デジタルデトックスの文脈で一定数の需要があっても、データ上は見えにくいです」とも述べている。つまり、日本でもデジタルデトックスを目的としたダムフォンの需要が存在する可能性はあるが、現時点では市場データからは明確に現れない状況だということだ。

アメリカのようなブームとなる兆候は今のところ見られないが、現代のデジタルライフスタイルを見つめ直したいユーザーが日本にも存在することは確かだ。Orbic JOURNEY Pro 4Gのような製品が投入されることで、潜在的なニーズを呼び起こす可能性もなきにしもあらずだ。ただし、その浸透は緩やかで、日本の携帯電話市場全体の動向を左右するものではないだろう。

むしろ、「ダムフォン」の存在意義は、スマートフォン中心の現代社会に対するささやかなアンチテーゼとして、私たちのデジタルライフスタイルを再考する1つの視点を提供することにあるのかもしれない。

石井 徹:モバイル・ITライター

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