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「沖縄移住に失敗する人」に決定的に足りない視点 沖縄に進出したが、なじめず帰ってしまうことも

東洋経済オンライン / 2024年9月5日 20時0分

(写真:TM Photo album/PIXTA)

ビジネスチャンス、そして暮らしやすさを求めて、沖縄に進出する人は少なくありません。一方で、撤退する人も同様に多いと言われます。「沖縄は日本語の通じる外国と考えたほうがうまくいく」と話すのが、琉球王国を建国した尚巴志王の末裔であり、沖縄進出コンサルタントとして、「本土企業」のお手伝いをしている伊波貢さん。沖縄独自のビジネス慣習「沖縄ルール」について、伊波さんの著書『沖縄ルール 知っておくとビジネスも人間関係もうまくいく!』から紹介します。

「本土のやり方」で壁にぶつかる人たち

沖縄へ移住・転勤してくる方には、沖縄社会にしっかりなじむ人もいれば、「だから沖縄の人はダメだ」とプンプン怒って短期間で帰る人もいます。その違いは何でしょうか。

【画像でわかる】沖縄に進出した人は大きく4つのパターンに分かれる

「沖縄ルール」を理解せず、従来のやり方のまま、沖縄で仕事や生活しているためではないか、と私は考えています。もちろん、日本国内のローカルエリアでも同様の現象が起きていると思いますが、その振れ幅が沖縄の場合、大きいのです。

清国の影響を受けつつ琉球王国として450年も栄え、その後明治初期に日本に編入され、さらに戦後の米軍統治下を経て、1972年に日本に復帰したという特異な歴史が沖縄にはあります。異なる歴史を歩み、さまざまな国の影響を受けてきた沖縄の人々に、言葉に表現し難い違和感を抱えながら接するのは、ナイチャー(県外の日本人すべてを指すことが多い。内地の人)にとっても、ウチナーンチュ(沖縄の人)にとってもお互いにストレスが溜まることではないでしょうか。

ナイチャーとウチナーンチュの価値観や県民性、文化の違いをお互いに理解しておけば、相互にわかり合えるはずですし、トラブルが起きても心構えができているはずです。

私自身、大学卒業後に東京の証券会社で働き、沖縄に戻ってきたときはかなりのカルチャーショックを受けました。仕事の質や進め方、対人関係など1つひとつが違和感でストレスを感じる日々でした。しかし、自分の価値観を沖縄スタイルに変えるしかない、と覚悟を決めてからは数年でそのストレスから解放され、肩の力が抜けてラクに生きられるようになりました。沖縄の人間ですらそうなので、内地のみなさんの心労は想像すらできません。

沖縄に進出した後は4つのタイプに分かれる

沖縄に移住すると、日々さまざまなことを疑問に感じると思います。一般的に沖縄の人は内地の人に対して、「細かく指摘してくる」「はっきりものを言ってくる」「面倒くさい人が多い」「無駄に正義感が強い」と感じることが多いのではないでしょうか。

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