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「沖縄移住に失敗する人」に決定的に足りない視点 沖縄に進出したが、なじめず帰ってしまうことも

東洋経済オンライン / 2024年9月5日 20時0分

④いやいやナイチャー
いわゆる「ウチナームーク(奥さんが沖縄の人)」や仕事を求めて仕方なく沖縄に来ているタイプです。沖縄に興味があるわけではなく、基本的に東京スタイルが好きなのに、事情があってやむなく沖縄に住まざるを得ない人たちです。このタイプも、我慢しながら生きており、苦行の様相です。

いかがでしょうか。自分が沖縄に進出・移住するとき、この4タイプのどれに当てはまるのか考えてみましょう。すべての本土の方々にとって沖縄が、住みよい場所であってほしいと願っています。

沖縄の人は「シメにステーキ」を食べるは本当か

このように「内地の人は」「沖縄の人は」という話をすると、差別的に感じたり、皆が皆そうではないと反論したりする人もいると思います。もちろん、すべて当てはまるものではないでしょう。沖縄においても地域によって感覚は違うと思いますし、私の感覚とは違うという方もいるでしょう。

沖縄の「シメにステーキ」文化が民放番組で報じられたとき、その文化がない地域の沖縄の人たちが、テレビ番組が誇張しているだけと批判することもありました。しかし、ステーキ店サイドから見ると実際に以前から飲み会のあと、深夜からステーキを食べるお客様が多数いて、なかにはシメのステーキ専門店さえあるほどなのです。

つまり、沖縄に事実としてある文化なのです。「沖縄ルール」の内容が正しいか、誤っているかを論じることはナンセンスかもしれません。

なぜなら、その成り立ちを考えれば、ビジネスを行ううえで、内地の人と沖縄の人は違う価値観を持っているという前提に立って考えるほうが自然ですし、なにかにつけ成功確率が高まると思われるからです。

実際に、私がアドバイスしてきた内地の方々の沖縄定着率が高いことがそれを証明しています。内地の人と沖縄の人の価値観はさほど変わらないと考えるのには、かなり無理がありますし、その違いを理解しないままビジネスをすると、失敗とまではいかなくても、大きな機会損失を被る可能性が高くなります。

「沖縄ルール」があることを理解したうえで、沖縄の人と接していただけたら、沖縄の人にとっても内地の人に対するイメージが変わってくると思います。同じルールで向き合うことができれば、よりコミュニケーションもスムーズとなり、双方ともに精神衛生上も良くなるはずです。沖縄になじめず早々に帰っていく人が少しでも減っていきますように。移住・転勤する皆さんが、快適で楽しい沖縄ライフを満喫してくださることを願っています。

伊波 貢:沖縄進出コンサルタント

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