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相川七瀬「40代で見つけたロック以外の新しい軸」 「大学と家庭の両立」葛藤を超えて掴んだもの

東洋経済オンライン / 2024年9月8日 13時10分

20代の頃から、神道が私の中で一本の筋としてあった中、30代の時に、赤米の神事に出会いました。歌手としては伊勢神宮で歌わせていただく機会もいただいた。40歳になる頃には、ロック歌手としての顔だけではなく、和の曲を歌う自分とも並走するように生きていくんだなという覚悟のようなものが自分の中に芽生えていました。だから、神事やお祭りについて学びたいし、この伝統を残していくことに関わっていきたいと、フツフツと思い始めたんです。

――40代から新たな道を切り拓いたものの、その糸口はもうずっと前からあったんですね。

ホントに不思議なご縁だなと思います。

――神道を学んでよかったこと、人生への影響はありますか?

たくさんあります。歌手としては、大学に通う以前、10年以上前に神道からもインスピレーションを得た『今事記』というアルバムを出しています。これは東日本大震災を経験したことも大きくて。あの未曾有の事態で、「私は何のために歌っているのか?」と自問自答した末に、ロックな歌のみならず、40代は人の心に寄り添える歌も歌いたいなと思って作った、静かで精神的なメッセージを込めたアルバムです。

60代の自分を見据えて、今、歌うべきもの

――大きな方向転換ですね。

ロックな自分も変わらずありつつ、もう一本の軸ができたというか。私が年齢と経験を重ねながらも歌い続けていくためにも必然の変化だったのだろうと、今は思います。実際、このアルバムがあったからこそ、全国の神社で歌わせていただく、機会もいただけているんだろうなと思いますし。

昨年にリリースした「中今」というアルバムも、続編のような作品です。パンデミックや、ウクライナのこと、世界がどんどん変わっていく中で、自分が今感じていることを歌にして残しておく必要性があると強く思いました。

そうしないと、私はきっとこの先の人生でも迷ってしまう。60代の自分を見据えて、今、歌うべきだと感じたことを歌いました。そんなふうに考えられるようになったのも、神道に出会ったから、本気で学び直したからだと思います。

(後編に続く)

芳麗:文筆家、インタビュアー

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