株価が暴落したときでも慌てない「資産運用法」 暴落があったときに最もやってはいけないこと
東洋経済オンライン / 2024年9月10日 7時0分
投資でもっとも不安なのは、元本を大きく割るような大暴落が起こることではないでしょうか。資産を守り、リスクを回避しつつ、70歳以降も安心して暮らしていくための具体的な運用モデルを、頼藤太希さんの著書『60歳からの新・投資術』から一部引用・再編集してご紹介します。
2つの運用モデル・シミュレーション
前記事(資産寿命を延ばし、100歳でゼロを目指す出口戦略)では、70歳から資産寿命を延ばしながら上手に使いきる考え方を紹介しました。本記事では実際に、運用モデルのシミュレーションを2つ紹介します。
【図版】月に年金+ 3.3万~5.5万円を確保、ローリスクで堅実な運用モデル
70代以降の収入には、年金収入、キャッシュフローを生む資産(図表中ではCF資産と表記)からの収入、そして取り崩し資産からの収入の3つがあります。以下の運用モデルで毎月の収入がどう変わるのかを示します。
ちなみに、年金収入は、いずれの運用モデルでも、70歳から受け取ることとし、月の手取りを18万円(65歳時点の年金額面が月14万円、70歳に繰り下げると1.42倍の約20万円。額面の10%が税金・社会保険料として引かれる)と設定しています。
また、もしもの時のためのお金である預貯金は、一人あたり300万~500万円は別途ある前提で考えていきます。
【ケース1】ローリスクで堅実な運用モデル
⇒月に年金+ 3.3万~5.5万円を確保
まずは保守的に見積もった場合のシミュレーション例です。60代の10年間で「ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)」(以下「ニッセイ」)に投資し、10年間で1000万円の資産を築いたとします。このうち300万円を「SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)」(以下「SBI」)に投資して、保守的に低めに見積もって年3%の分配金を得られたとします。
キャッシュフロー資産として「SBI」を選んだことにしていますが、これ以外にも、たとえば高配当株ファンドの「Tracers 日経平均高配当株50インデックス(奇数月分配型)」、高配当株ETFの「NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信(1489)」、REIT ETFの「NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信(1343)」などが候補です。日米の高配当株や個別REITといった選択肢もあるでしょう。
残った「ニッセイ」の700万円を保守的に年3%で運用しながら、8%で定率取り崩しをするとします。
年金と定率取り崩しで月20万円以上の手取り収入を確保
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