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高校2年間で300万円「伊藤蘭」に貢いだ彼の半生 進学も、就職も動かされ…63歳の今も熱烈応援!

東洋経済オンライン / 2024年9月10日 13時0分

人生の大半を伊藤蘭に捧げ、お金と時間を貢ぎ続けてきた石黒さん。一人のアイドルが、どれだけファンの人生を変えてしまうのかを深掘りしてみました。

『8時だョ!全員集合』で初めて見たランに夢中になる

石黒さんは石川県の金沢市出身。「伊藤蘭の存在を知ったのはいつか」と訊いたところ、石黒さんは「1973年4月7日の土曜日」とピシッと即答しました。ザ・ドリフターズの人気番組『8時だョ!全員集合』(TBS)にこの日初めて出たキャンディーズを観て、彼女にハートを奪われたのです。

「中学校の入学式の夜、家で毎週観ていた『全員集合』に、キャンディーズが初めて出ました。まだ歌手デビューしていないので誰も知らない存在と言っていい。

その後は、コントでドリフと絡んだり、体操コーナーででんぐり返りをしたり、聖歌隊で歌ったりして番組の顔にもなっていきますが、最初はマスコットガール的な出方でした。

番組はオープニングで全員がステージに横並びになるのですが、この最初の回の時、端に位置した3人の中で、向かって左側にいる女の子が好みのツボすぎて、目が離せなくなってしまったんです」

左側にいる女の子、それがラン(伊藤蘭)でした。当時のセンターポジションは最年少のスー(故・田中好子)です。ランはサイドでした。そして63歳になってなおランに声援を送り続ける石黒さんの人生は、この「危い土曜日」から始まったのです。

「『8時だョ!全員集合』はのちに生放送の会場へも観に行きました。僕が『ランちゃんランちゃんランちゃんランちゃん……』という機関銃爆音コールしたら、オンエア前の時間で、いかりや長介さんから『ランちゃんばっかりじゃなくスーちゃんもミキちゃんも言わないとダメだよ〜』とイジられて会場大ウケってことも楽しい思い出です」

キャンディーズを初めて知った同年の9月、彼女たちは『あなたに夢中』でレコードデビューを果たします。しかし世間のほうは彼女たちになかなか夢中にならず、ヒットに恵まれません。

そこで1975年(昭和50年)、5枚目のシングル『年下の男の子』をリリースするにあたり、お姉さんキャラだったランをエースに据える大胆なイメージチェンジをはかります。この策が奏功し、オリコンランキング9位にまで上昇。初のベストテン入り、初の紅白歌合戦出場を果たしたのです。

「デビュー時ですでに日大芸術学部に入っていたランを中心に置き、アイドル側がファンを“年下”と設定する画期的な戦略が成功の理由でしょう。僕にとってランは歌手デビュー前から “洗練されていてカッコいい、センスがある東京のお姉さん”という印象でしたので、もちろんスッと腑に落ちました」

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