もし月がないと「地球の環境」はどこまで過酷に? 今の3倍の速さで自転し、天候も大荒れになる
東洋経済オンライン / 2024年9月12日 17時0分
次に、月面に「巨大望遠鏡」を作る計画があります。月には大気がないので、星の光が途中で吸収されたり散乱されたりせずに届き、地球よりも観察がしやすいのです。また、月の裏側は地球からの人工的な電波が届かないので、電波望遠鏡を建設するのに理想的な場所のようです。
そして、月での暮らしを考えたときには、月にはアルミニウム、チタン、鉄などが豊富にあり、月面で利用できればさまざまな素材を現地調達することが可能です。さらに、月の南極や北極には、「永久影」と言われる場所があり、そこには水が氷として地下にあるのではないかと考えられています。
そのため、現在世界中で月面での水探査の計画が進められています。生物が生きていくには欠かせない水ですが、月面で水が豊富に発見されれば、月面基地への大きな一歩になりそうです。
課題を一つ一つ確実にクリアしていけば、月面基地の建設は十分に実現可能だと言います。月で暮らす未来は、それほど遠くはないのかもしれません。
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