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森田剛「グルメ番組で食べず炎上」への強烈な違和感 演者以上に、放送した番組サイドに募る"懸念"

東洋経済オンライン / 2024年9月12日 20時20分

食事よりも喫煙を優先させるように見えた構図も、あまり最近の世論には合っていない。また、ヒゲを生やす人物への偏見も否定できない。あらゆる状況が絡み合った結果、「森田剛はダメだ」という印象を残してしまったのだろう。その点においては、森田さん側にも要因はあるように感じる。

しかし、1時間の番組全編を見てみると、あくまで筆者の感覚ではあるものの、森田さんそのものには、むしろ好印象を覚えた。「食べない」という一点だけは異様だとしても、その他の場面では、積極的に番組を盛り上げようとしているように感じられたのだ。

番組スタッフが、どれだけ事前リサーチをしていたかは不明だが、少なくともロケ冒頭から「森田さんは食べない」は共通認識として描かれていた。

共演歴のある満島さんが、「みんな飲んだり食ったりしてる中で、1人だけずっとコーラかコーヒー飲んでる。口に物入れてるの見たことない」と明かし、兼近さんが「今日ももしかしたら食べない?」と反応する場面もある。後部座席で聞いていた森田さんは、そこにコメントを挟まなかったが、「かたくなに食べない方がオイシイ」と思った可能性もある。

そして、放送時間が残り3分の1となったころ、森田さんは「仕事のときは夜1食が多い。朝も昼も食べずに夜だけ」と明かす。それに兼近さんが「よく『メシドラ』っていう名前ついてる番組、許可出してくれましたね」と返して、ようやく初めて、森田さんは口元を押さえつつ、「そういうこと!? だから食ってんの? 今初めて気づいた」と驚くのだった。

そこで浮かぶのが、どれだけ制作サイドが「演者」を守れていたのかという疑問だ。森田さんは今回、5年以上ぶりにバラエティー番組に出演したと話していた。つまり、2021年の「V6」解散と、ジャニーズ事務所(当時)からの独立後、初めての露出となる。

わざわざ、メシドラをその場に選んだ理由は、どこにあるのだろう。森田さんの反応からするに、本人が番組を見た経験はなさそうだ。満島さんとの関係性から受けた可能性もあるが、だとすれば「企画よりも共演者との縁」で判断したことになり、グルメロケという企画に忠実であることが、後回しになるのもわからなくもない。

今回のメシドラは、TVerでも配信されているが、その番組概要には「自由すぎる森田剛がMCを翻弄」と書かれていた。もし企画やキャスティング時点で、「自由」を求めていたのだとすれば、森田さん側とのコミュニケーションが不足していたと感じてしまう。

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