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「同窓会でマウンティングする人」の賢いかわし方 「スネ夫」に対する「のび太」の反応を反面教師に

東洋経済オンライン / 2024年9月13日 17時30分

つまり、これは「嫌われているかもしれない」と思う問題とよく似ていて、受け手の感じ方の問題なの。「嫌われているかもしれない」ことに敏感な人は一定数存在するわ。こうした人はあいさつの返事が1回なかったこと、何となく口数が少なかったことなど「ちょっとした行き違い」を大きく解釈してしまいがちね。

あいさつの返事が1回ぐらいなくても、考え事をしていただけかもしれないし、うっかり忘れただけかもしれない。口数が少なかったのも、疲れていただけかもしれないし、喉がちょっと痛くて声が出なかったのかもしれない。相手の事情を考えることなく「嫌われたのかもしれない」とモヤモヤしていないかしら。

この場合、本質は他人に嫌われたことではなく、「嫌われることに敏感で、不安になりがちな自分自身」よ。自分自身の感じ方に目を向けないと問題は解決しないわ。

案の定、「親に比較されてつらかった」という人の親に、(本人の同意を得て)お話をうかがうと、「まさかそんな風に感じていたなんて」とびっくりされるわ。

無意識に親が比較していて、子ども自身がそれを感じとっていた可能性もあるけれど、そうだとしても問題は本人の「劣等感」にあるの。この劣等感に焦点を当てなければ、モヤモヤは解決しないわ。もし、親が本当に比較していても、劣等感がなければ気にも留めないはずよ。

自分の「意識のベクトル」を多方向に向ける

では具体的にどうしたらいいのかしら? 方法を2つご紹介するわね。

1つめは、比較されてつらいと感じている対象を考えてみる方法ね。本当に比較されていたかどうかは気にしなくていいわ。たとえば見た目、スポーツや勉強の出来など、何かあるはずよ。

そして対象がわかったら、その劣等感を解消する方法を検討するの。対象に向きあって克服するのもいいし、得意なことを伸ばすのもいいわね。たとえば、勉強が不得意でも、得意なコミュニケーションをさらに伸ばすなどね。もちろん、両方を組みあわせてもいいと思うわ。たとえば、「苦手な英語を勉強しながら、PTA役員の務めを果たす」とかね。

もう1つは、親との関係性を薄くする方法もあるわ。関係性を「薄くする」という表現は一般的ではないけれど、状況は伝わるかしら。冷たくするのではなく「薄く」する。これは親以外にも目を向けるということよ。親の比較が気になるのは、自分の意識のベクトルが親に向いているということ。親離れできていないと言えるかもしれないわね。

友人や恋人、先輩・後輩など、親以外との関係性を「濃く」すれば、親からどう思われているのかは自然と気にならなくなるの。アテクシも母親に「もっときちんとしなさい」と今も言われるけど、特に気にはならないわ。親以外の周囲との関係でそれなりに「きちんとしている」とわかっているからね。

精神科医Tomy:精神科医

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