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「マジモバ」でドン・キホーテが示す格安SIMの個性 異業種コラボで市場は新たな展開を見せている

東洋経済オンライン / 2024年9月13日 21時30分

中央左からPPIH上席執行役員の森谷健史氏、タレントの山之内すずさん、エックスモバイルの木野将徳社長(筆者撮影)

競争激化が続く格安SIM市場に、異業種とのコラボレーションという新たな展開が生まれている。

【写真で見る】4つの料金プランはどんな内容?。契約者特典の「#今月のおごり」では、毎月店舗の商品をプレゼントする

大手小売りグループのパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)が、格安SIMサービス「マジモバ」を開始。自社の小売りビジネスと連携させた独自の特典を打ち出し、通信と小売りの相乗効果を狙う。

異業種コラボで新たなサービスを開始

PPIHは9月12日、新たな格安SIMサービス「マジモバ」とモバイルWi-Fiサービス「最驚Wi-Fi」の提供を開始した。同社は、ドン・キホーテやアピタなどの小売店を運営する企業グループだ。

今回のサービスは、格安SIM事業者の中でも新興企業であるエックスモバイル株式会社と提携して展開される。マジモバの「驚安プラン」は、月額3GBで770円(税込)からとなっている。このほか、「最驚プラン」として15GB、25GB、50GBの各プランも用意されており、最大で月額50GBで6050円(税込)となっている。

一方、モバイルWi-Fi「最驚Wi-Fi」は、1日10GBまで(最大月300GB)で月額4180円(税込)で提供される。この「最驚Wi-Fi」は、ドコモ、au、ソフトバンクの3大キャリアの回線を利用可能で、エリアによって最適な回線に自動で切り替わる仕組みを採用している。これにより、国内のほとんどの地域で安定したネットワーク接続が可能となる。さらに、海外151の国と地域でも追加の設定なしで利用可能という特徴を持つ。

興味深いのは、「最驚プラン」と「最驚Wi-Fi」ユーザーの特典として提供される「#今月のおごり」だ。

この特典は、電子マネー「majica」のアプリを通じて、店頭で引き換えられるクーポンとして提供される。ドン・キホーテのマスコット「ドンペン」、アピタ・ピアゴの「アピタン」、そしてプライベートブランド「情熱価格」を代表する「ド情ちゃん」が、テーマに合わせた商品を“おごってくれる”という設定で、ユーザーはこれら3種類の中から1つを選んで無料で受け取ることができる。

具体的な商品例としては、「ドンペンのおごり」ではドン・キホーテらしいバラエティ感のある商品、「アピタンのおごり」では日用品や生活密着型の商品、「ド情ちゃんのおごり」では「情熱価格」の人気商品が提供される。PPIHは、この新サービスを通じて顧客との接点を増やし、既存の小売事業とのシナジーを狙う。

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