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「折りたたみスマホ」モトローラも新機種投入 "縦折り一筋"での端末展開に未来はあるか

東洋経済オンライン / 2024年9月17日 22時0分

折りたたみスマホは縦折り一筋のモトローラ(筆者撮影)

折りたたみスマートフォンの注目度は日本と海外で温度差がある。iPhoneの発売も間近に迫った9月17日、モトローラは最新折りたたみモデル、motorola razr 50(ソフトバンク取扱モデルはrazr 50s)を発表した。razr 50は折りたたんだまま、あらゆるアプリが操作できる3.6インチの外部ディスプレイが特徴だ。競合端末と同様にAI機能を充実させている。日本でも徐々に増えつつある折りたたみ端末だが、その市場をけん引するパワーはあるのだろうか。

【写真で見る】「motorola razr 50」を折りたたんだ形は?本体カラーはスプリッツオレンジ、サンドクリーム、コアラグレイの3色展開

外部ディスプレイはマニア向け?

Galaxy Z Flipなど、縦折りタイプの折りたたみスマホは、サブディスプレーの用途が限られていたが、razr 50は前モデルに続き、ここをメインとして使える自由度を設けている。

例えばGoogleマップや決済アプリなど、日常的に使用するアプリを閉じた状態で操作できる。各アプリがこの画面サイズにカスタマイズされているのだが、そうでないアプリもある。どのアプリが快適に使えるかなど、マニアの人は試すのが楽しいかもしれない。

razr 50の本体は、マットな金属フレームと合成皮革を取り入れた、なめらかな手触りでプレミアム感を演出している

カラー自体はグローバルで発表済みのモデルと同じだが、日本市場向けにおサイフケータイ対応やIPX8防水性能の追加など、ニーズと市場トレンドを反映させたカスタマイズが施されている。なお、心臓部にはMediaTek製プロセッサーの採用し、価格を抑えている。

ソフトバンクの販売戦略

価格は、オープンマーケット(SIMフリー)版とソフトバンク版で異なる。オープンマーケット向けのMotorola razr 50は、モトローラ公式オンラインストアで13万5800円(税込)で販売。一方、ソフトバンクが独占販売するrazr 50sは、端末価格11万5200円(税込)とやや安めの設定だ。

ソフトバンクは48回割賦購入で新規契約・乗り換え・機種変更のいずれの場合も、最初の1年間(1〜12回目)の月々の支払いを3円に設定している。加えて、1年後に端末を返却すると残債が免除される端末購入補助プログラムを導入している。

もし1年だけこの端末を使うとして場合、実質的な利用コストは端末代金として1年間で36円(月額3円×12ヵ月)に加え、有料補償サービスの1年分の利用料と早期返却手数料が必要となる。ユーザーは比較的低コストで最新の折りたたみスマートフォンを1年間使用し、その後、新しいモデルに乗り換えることもできる。1年後の買い替えを促す仕組みにより、最新モデルへの需要を継続的に創出する狙いもある。

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