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堀江貴文「だから団塊ジュニアは出世ができない」 未来予測は不可能だが、たった1つわかること

東洋経済オンライン / 2024年9月18日 16時0分

(写真:bee/PIXTA)

堀江貴文氏が日本のさまざまなビジネスリーダーと多岐にわたるテーマを語り合うNewsPicksの人気対談企画「HORIE ONE」。本稿ではその書籍版『僕らとビジネスの話をしよう。~新時代の働き方』から、東京大学先端科学技術研究センター教授で数学者の西成活裕氏との対談をお届けする。

数字は「世界共通の言語」

――今回お越しいただいた数理物理学者の西成先生は、インタビューでこんなお話をされています。「文系、理系の区分はいらないと思います。昔はそれでよかったのですが、いま人類が解かないといけない課題は、融合した知識でないと解けません」、「キーになるのが数学です。数学ができないと、いろんなものをつないでいくことができません」。

西成活裕:はい。今、世界に単純な問題ってほとんどなくて、難しい問題しか残っていないですよね。それらを全部つなぐのは何かというと、おそらくは数学です。なぜなら、言語として世界共通だからです。それをキーにして、いろいろなものをつなげていって、解決していこうということです。

例えば環境問題が挙げられます。環境問題の専門家って、実はいないんですよ。いろんな分野の人が集まらないといけない。その共通言語としての役割が数学にあると思っています。

――そのようなお話を聞くと、数学が必要であることまでは理解できるのですが、苦手意識のある人も多いですよね。どうしたら解消できるでしょうか。

西成:数学は語学と一緒だと思っています。単語を覚えるのと同じように数式を覚えたりすればいい。そうすれば、英語でコミュニケーションするのと同じようにいろいろな人たちとコミュニケーションをとることができます。

私の好きな数学者の言葉なんですが、「数学を勉強すると、読めない本がなくなります」とその人は言っているんです。

――ビジネス書にも必ずと言っていいほど数式がありますもんね。そんな西成先生は「渋滞学」を研究しているとのことですが、これはどういう学問なんでしょうか。

西成: 車の渋滞はもちろんなんですけど、物の渋滞、人の混雑、それから体の調子が悪いのは、どこかに渋滞が起こっているからです。そんなあらゆる渋滞をひとくくりにして研究しようというのが渋滞学です。

車間距離40m以下になる「渋滞」

――では早速ですが、高速道路の自然渋滞はなぜ数式で表せるんでしょうか。

西成:まず、渋滞の定義って知っていますか。「今日は混んでいたな」とか「今日は空いていたな」って言いますけど、どれくらい車がいると渋滞というのでしょうか。

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