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いきなり中間管理職になった人が知らない心得 職場のストレスや長時間労働にどう対処するか

東洋経済オンライン / 2024年9月19日 9時0分

(撮影:今井康一)

業務上の悩みや、人間関係の悩み、長時間労働、モチベーションの低下……などといった問題は、どの企業でも悩ましい問題でしょう。これらを解決する際に重要なのが、中間管理職(ミドル・マネジメント)である「課長」の手腕です。よい課長がいれば企業もメンバーも、組織としてよりよく成長することができます。つまり会社の失敗・成功の命運を握っているのも課長クラスなのです。

しかしながら、状況の変化が激しい時代において、課長の椅子には誰がいつ座ることになるかわかりません。もしかすると、部下を率いる心の準備や、十分な能力を付ける前に抜擢されることだってあり得ます。そのようなときにどうしたらよいか。そのヒントを『新版 課長の心得』より抜粋してお伝えします。

中間管理職としての職場のストレス対処法

2015年12月、大手広告会社電通における24歳の女性社員の過労自殺が問題となった。月100時間を超える過重労働が原因であるが、上司からこの社員へのストレス、プレッシャーも問題であったと考えられる。

また2015年より、労働者が「常時50名以上」の全事業所において、ストレスチェック実施が義務化された。今後、50名未満の事業所に対しても強化される方向である。そうなると課の経営責任者である課長が、課員のストレス・マネジメントをする役割が大きくなる。

このように以前からも職場のストレスは重要な問題とされていたが、ニューノーマル時代となり、デジタル、多様化、グローバル化、社会問題、リモート化、長寿命化により、さらに職場のストレスが高まる傾向があり、ストレス・マネジメントの重要性が増してきた。

それでは、どのようにして課のストレス問題に対処すべきであろうか?
ストレスの原因は多岐にわたるが、職場におけるストレスの原因を分類すると大きく次の2つとなる。

① 仕事・業務によるストレス

② 職場の人間関係によるストレス

メンバーが、うつ病をはじめとするストレス過多の問題に陥っていないかを発見するポイントをまとめた、「ケチな飲み屋」というチェックリストがある。

「け」 欠勤が多くなる

「ち」 遅刻が多くなる

「な」 泣き言を言う

「の」 能率が下がる

「み」 身だしなみが乱れる、ミスが多くなる

「や」 やめたいと言うようになる

課長として、このような状況にメンバーが陥っていないかどうか、日頃からよく気をつけて観察しておくとよい。また、「休みはどうだった?」「最近、(趣味の)マラソンはやってる?」などの仕事以外のちょっとした話題でのアイスブレイクも相手の状況を知るよいきっかけとなる。

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