最新iPhone 16シリーズ「AI抜きの魅力」とは? 新しいカメラの実力は?実機を使用して検証
東洋経済オンライン / 2024年9月19日 0時0分
これまで、何か調整しながら撮影するには、iPhoneを支える片方の手と、ディスプレーを指で操作するもう片方の手がどうしても必要だった。特に筆者は手が小さいため、片手でiPhoneを支えながら、空いている指で画面を操作する、といったことができなかったのだ。
カメラコントロールは、片手でも、微調整をして撮影できるため、手が離せない状況、例えば撮影したいものを手で持っているときであっても、思い通りの写真を撮ることができる。
フォトグラフスタイルを積極的に活用したい
カメラコントロールからも利用できる調整機能のうち、積極的に活用したいのがフォトグラフスタイルだ。
フォトグラフスタイルは、iPhone 13シリーズから搭載された、写真の色味やトーンなどをあらかじめ選択しておき、好みの雰囲気の写真を撮影することができる機能。
iPhone 15までは標準を含めて5種類だったプリセットが、iPhone 16シリーズでは標準を含めて15種類に増加した。
例えば、フィルムカメラの時代から写真家に愛されてきた、「銀残し」と言われる、彩度低め、コントラスト高めの仕上がりを再現する「エーテル」は、個人的にも常時使いたいスタイルだ。
しかも、フォトグラフスタイルの強さも調整が簡単になり、好みの色味で写真を撮り続けたり、カメラコントロールで切り替えて同じシーンで雰囲気の違う写真を撮り比べたり、といった写真をより楽しめる機能が追加されている。
写真を撮影してからの加工も可能かもしれないが、撮影時の被写体や肌のトーンを強調させる処理などが働くため、iPhoneのカメラで撮影時に、意図通りの色味のフォトグラフスタイルを適用したほうが、きれいな仕上がりが得られる。
ただし、ケース選びとカメラコントロールの使い勝手には、難しい問題が残る。
まず、カメラコントロールを塞いでしまうケースは、せっかくの機能を利用することができないため、絶対に避けるべきだ。
また、アップル製など、アップル直営店などで扱われているカメラコントロール部分に伝導性のある素材のボタンを被せてあるケースは、カメラコントロールのタッチ操作や半押し、全押しなどすべてに対応できる。ただし、アップル純正ケースであっても、特にスワイプ操作の反応が悪くなる印象がある。
そのため、できれば本体のカメラコントロールに直接触ることができるケースがいいと考えるが、ケースの厚みがある場合、本体側面に埋まっているカメラコントロールがさらに奥まってしまう。
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