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PAULの「3080円・高級モーニング」超正直な感想 フランス発ベーカリー・カフェチェーンの実力は?

東洋経済オンライン / 2024年9月21日 8時0分

美しいラグビーボール型のプレーンオムレツは欲しい分だけサーブするのですが、中央は半熟でトロトロの絶妙な仕上がり具合。スープは1種類のみですが、しっかり炒めた甘い玉ねぎと、マッシュルームの香り、ベーコンの塩味がふわりと香る、シンプルだけどリッチな味わいです。

フランスのおいしいクロワッサン

そして看板メニューのクロワッサン。フランス輸入の生地から焼き上げているそう。高級パンっていうと、バターと砂糖がたっぷり入っていていい風に言うと濃厚、つまりは重めの印象があったのですが、「PAUL」のクロワッサンは、軽い食感が特徴です。

表側のクラスト部分はザクザクカラリとして、歯触りも軽快で香ばしい味わい。内側のクラム部分はパンの層が年輪のように美しく、空気をたっぷりと含んでふわふわもっちり。

クロワッサンのおいしさを表現する際に「バターがたっぷりで……」というのがグルメ記事の定番なのですが、「PAUL」のクロワッサンはバターは控えめ。甘さも控えめというか、クロワッサンを甘くする気がそもそもないというか……。

しっかりと小麦粉の旨みを味あわせてくれる仕上がりで、なんだかちょっと日本の手作りパン屋さんのクロワッサンとは一線を画すおいしさがあります。

カヌレ好きの夢、カヌレ食べ放題

「PAUL」のモーニングビュッフェを全種類少しずつ食べたのですが、なかでも「これはお得だな」と感じたのがカヌレとクレームブリュレです。

カヌレは小さいのに高い焼き菓子の代表選手で、「PAUL」では1個税込367円。特に安いなと感じる、ローソンですら税込171円します。

つまりは「カヌレは小さくて物足りないけど、たくさん食べるのは財布事情が許さない。一度でいいからお腹いっぱいカヌレを食べてみたい」という夢を持つ人にとっては、「PAUL」のモーニングビュッフェは穴場です。

食べ放題は元を取りたい派の人は、カヌレを8個食べればペイできます。ただしその独特のもっちりした歯応えで満腹中枢を刺激しまくるので、前半にカヌレを食べ過ぎると、他のメニューまで食べきれないことになるかもしれません。

そして今回、もっとも驚いたのがクレームブリュレ。柔らかめのプリンの上の砂糖をバーナーで焦がしたものがクレームブリュレなのだろうという認識が覆されました。

「PAUL」のクレームブリュレは、思っていた以上にクリームが液体です。クリームシチューぐらいのとろみのテクスチャーで、その表面をカリカリのカラメルが覆っています。

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