1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

「額縁に足の小指ぶつけた」彼女が得た数々の教訓 「大丈夫」と思っていても受診したほうがいい

東洋経済オンライン / 2024年9月22日 10時0分

徐々に小指が痛み出し、やがて激痛に変わっていったのだ。山下さんは、ゴルフのコーチや一緒にまわっている仲間たちを心配させたくないという一心で、左足をかばいながらゴルフを続けた。

「え!?」

ラウンドを終え、靴下を脱いだ山下さんは言葉を失う。小指は皮膚の色が変わり、赤黒くなっている。足の甲は血管が見えないほどぷっくりと腫れ上がっていた。

「これはただごとではない!」と感じた山下さん。自宅に戻るとすぐに湿布を貼り、翌朝、整形外科クリニックを受診。レントゲン検査の結果、小指の骨にひびが入っていることが判明した。

診てくれた医師にラウンドレッスンの話をすると、「それが悪化の原因かもしれない」と指摘されたという。さらに「ひびくらいでよかった」という山下さんに対し、なかば「怒りモード」でこう告げた。

「ひびくらい? ひびは骨折と同じですよ? 軽く考えてはいけませんっ! 固定しないまま放置してしまうと、足指が変形するリスクがあるんですよ!!!」

さらに困ったことがあった。実は、3日後にはゴルフのラウンドが予定されていたのだ。「ひびが入ったからやめたい」とも思ったが、ラウンドには初めて一緒にまわるメンバーもいて、「欠席」とは言いにくい。

そこで医師から「ドクターストップ」がかかることを期待して、相談してみた。だが、医師はいいともダメとも言わない。

それどころか、「指が動かないようテーピングでしっかり固定すること」「必要に応じて痛み止めを飲むこと」「移動はカートにできるだけ乗るなど、無理をしないこと」を条件に、許可されたのだ。

「だから思い切って行くことにしました」と山下さん。

これぞまさに「ケガの功名」か?

その結果が何ともふるっている。なんと“今期最高のスコア”が出たのだ。医師の指示通り、足指にはしっかりテーピング。また、処方された鎮痛薬を念のために飲んだところ、足の痛みはゼロだった。

「左足に力を入れることはできなかったので、飛距離は出なかったけど、余計な力が入らなかったせいか、コントロールがよく安定していた」と山下さん。

足の痛みはその後、少しずつ良くなり、2回目の受診で「もう来院はしなくて大丈夫」と言われた。しかし、痛みが完全に消失するまでには3週間ほどかかった。その間は足指が当たるため、痛くてサンダルが履けないことが悩みだったそうだ。

おしゃれ番長の山下さんは、仕方なく普段はあまり履かないスニーカーで外出した。部屋の中では裸足で過ごしたという。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください