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「額縁に足の小指ぶつけた」彼女が得た数々の教訓 「大丈夫」と思っていても受診したほうがいい

東洋経済オンライン / 2024年9月22日 10時0分

ひびや骨折の治りは人によって異なる。今回、ひびがありながらゴルフをするという強硬手段をとった山下さん。それでも、足の回復が早かったのは、「運動習慣や食事にも気をつけていたおかげではないか」と、ひそかに考えている。

「ゴルフだけでなく、昔から体を動かすのが好きでした。お酒はほどほどに。食事は筋肉維持のためにタンパク質を多めにとっています。早寝早起きも励行しています」(山下さん)

あれから3カ月――。ケガの原因となった絵画はいまも廊下に置かれたままだ。「ほかに置く場所がないんです。でも、また同じようなことになったら嫌なので、フットランプをつけようと思っています」(山下さん)。

■総合診療かかりつけ医・菊池医師の見解

総合診療かかりつけ医できくち総合診療クリニック院長の菊池大和医師によれば、山下さんのようにタンスや柱、いすの脚などに足の小指をぶつけ、クリニックにやってくる患者はけっこういるそうだ。

このようなケガでやってくるのは比較的若い人で、女性に多い。男性に比べ、女性のほうが家庭で過ごす時間が長いためなのかもしれない。骨のもろさとは関係ないそうだ。

ただし、ぶつけた翌日など早い段階で受診する人は少ない。

「1週間くらい経ってから、『痛みがよくならない』『足が紫色に腫れてきた』と言って受診されるケースが多いです。本当は翌日くらいに来てほしいんですけどね」と菊池医師。

それはなぜかというと、ひびが入っている状態で動くと、さらにひびが広がってしまう。結果、痛みもひどくなるうえ、完治までに時間がかかってしまうからだ。また、テーピングをせずに放置したままにすると、変形した状態で固まってしまうため、歩きにくくなるなど、後遺症が残ることもある。

山下さんも足をぶつけた翌日にゴルフのラウンドレッスンに行ってしまった。そのことが病状を悪化させた可能性もあるそうだ。

「骨が折れていても、あまり痛みを感じない人もいる。痛みの感じ方は人それぞれ。だからこそ、早めに受診してレントゲンを撮って確認してほしいです」(菊池医師)

ぶつけたときの応急処置は?

理想的な治療は、早期にテーピングなどでひびの入った部位を動かないように固定すること。足をつけると痛みがひどくなるような場合は松葉杖を使って、足を浮かせる。

痛みは2週間くらいでよくなるが、骨が完全につくまでは1カ月半くらいかかるという。

受診先しては、ケガも診療できる総合診療かかりつけ医か、整形外科ということになる。

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