押上ソラマチ内「フードコート」で感じる懐の深さ 観光地で普段使いの場所「ソラマチ タベテラス」
東洋経済オンライン / 2024年9月22日 12時0分
ルースー飯は、あんが甘め。米は固めの炊き加減で、あんと合わせると粒立ちがうれしい。やはり、米の炊き加減は固めに限る。
パッと見のボリュームはそうでもないが、やはりあんかけ。食べていると結構な満足感がある。たけのこの食感もあって、飽きない。セットで付いてくるスープは、かなり味控えめである。
観光地でありながら、生活の中心地
せっかくだし、ちょっとフードコート以外も探検してみよう。すみだ水族館のある5階から施設の周囲を眺めると、すぐ近くにマンション・団地が結構あることが分かる。この辺りは、同じ高層タワーの東京タワーとの違いであろうか。
それを反映してか、2階に下りると、デパ地下ライクな総菜店やスイーツ店だけでなく、高級スーパーの「北野エース」や青果、鮮魚といった形で一応普段使いできそうな店もいくつかあった。1階にも「ほけんの窓口」に「auショップ」と、およそ一大観光スポットとは思えない、庶民的な店舗たちが営業しているのは面白い。
その他、各フロアに休憩スペースがあるのも目立っている。一般に商業施設の休憩スペースといえば椅子だけ、といったことも多いがテーブルのあるスペースがかなり多い。ボーっと休憩するもよし、友人たちと語らうのもよし、テイクアウトしたものを食べるのもよしで、懐の広い商業施設であると感じた。「下町人情」というのは、さすがに買い被りすぎか。
フードコートではインバウンドがそう目立たなかったものの、やはり多い。特に日本発のコンテンツを打ち出したショップはすさまじい賑わいで、観光地としての東京スカイツリー・ソラマチの底力を感じる。
なお、東京ソラマチから外へ出れば、舟運が発展するきっかけになったいくつもの川、そして公園なども充実しており、散歩には事欠かない。さて、再びフードコートで「東京」をもうちょっと味わうために、腹ごなしの散歩へ出かけよう。
【その他の画像も】東京スカイツリー併設「東京ソラマチ」内にあるフードコート「ソラマチ タベテラス」は、東京の地名を冠した店が集まる、”東京感”あふれるフードコート
鬼頭 勇大:フリーライター・編集者
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